14話 ページ15
中也side
「それで、Aくんの様子はどうだったかね？」
首領にそう尋ねられ、俺はさっきの様子を話した。
「任務は順調、これはヒーローと個性について纏めた報告書兼資料だそうです。初めて彼の人の演技を目の当たりにしましたが、流石という所でしょうか。それと、暫くは横浜に来れないだろう、との伝言です」
「えー！！Aはまだ戻ってこないのー！！？」
首領より先に反応したのはエリス嬢だ。
相変わらずエリス嬢はAさん大好きなんだな…
毎日のように「Aはまだ帰ってこないの！？」と首領に駄々をこねている。もう見慣れたもんだ。
「ふむ。有難う中也くん」
「いえ。…聞きたいのですが」
「なんだね？」
「何故俺に確認に行かせたのですか？Aさんの任務が順調なのはつい最近の雄英合格で既に分かっている事です。今日は雄英入学初日ですし、確認ならもっと後でも良かったのでは？」
俺は思っていた事を其の儘首領に投げかけた。
「ふふ、簡単なことだよ」
首領は不敵に笑う。
「…と、云いますと？」
「＿＿君が寂しそうな顔をしてたからね」
「…は？」
いや、は？
混乱してる俺に構わず、首領は不敵に…と云うより、ニヤニヤと笑みを浮かべている。
「そ、それだけの理由ですか？」
「うん、そうだよ？」
「そ、そうですか…」
「寂しいことは否定しないのね、チュウヤ！」
「なっ…！！」
真逆、エリス嬢に揶揄われる日が来るとはな…
寂しいことの否定はしねえ。彼の人は俺の憧れであり大切な人だ。大切な人にどんな意味が込められてるのかは察しろ。
唯其れを上司に揶揄われて配慮されるのは矢ッ張り小ッ恥ずかしい！！
「報告が終わったのでこれで失礼します！！」
「うむ、ご苦労様」
首領室の扉を勢いよく閉め、火照った顔を冷ますように小走りで自室に向かった。
＿＿Aさんを呼び捨てにした時、Aさんの驚きながらも照れた様な顔が、忘れられねェ。
「女々しいな俺！！！」
大声で叫んだが為にすれ違った部下にビビられたが知ったこっちゃねえ。
「チュウヤ、あんなに嬉しそうな顔して部屋に入ってきたのに、自覚ないのかしら？」
「ふふ、彼は割と初心なところがあるからねぇ。見てて楽しいよ」
「キモイわリンタロウ」
「えっ！？酷いよエリスちゃん！！」
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あ - 続きが気になるなるうう (2023年4月24日 21時) (
レス) @page39 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
月乃派 - 面白い> < 応援しています、頑張ってくださいな> < 更新待っています> < (2022年1月17日 19時) (レス) @page39 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
ねりこ(プロフ) - 初めまして！この作品大好きで、何度も読み返してます！中央寄せって、（center:）ですよね？（）の閉じ忘れとかではないのですか？間違ってたらごめんなさい！！ (2021年10月19日 20時) (レス) @page39 id: 8365840825 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ドストライクの作品です！更新頑張ってください！ (2021年9月16日 14時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
飴水晶 - うわあああああ！！更新待ってました！！ありがとうございます！ (2020年11月19日 22時) (レス) id: c04b872133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちー | 作成日時：2019年6月20日 21時
