第四節王の名は8 ページ45
立香「…今…プリンセス・ハオって…言った?」
アンナ「言ったわ。」
立香「……え?ちょっと待って…さっきハオは葉くんの双子のお兄さんって…」
アンナ「地球を観測していたハオはある日、聖杯と聖杯戦争の存在を知った。」
立香「ちょっと!?」
アンナ「聖杯に興味を持ったハオはシャーマンキングの特権を乱用して、聖杯をあっさり取り寄せた。
だけど、ハオが聖杯を使うことはなかった。」
立香「!どうして?」
葉「多分、ハオにはもう叶えたい願いがなかったんよ。」
立香「えっ、でも、人類殲滅を望んでるんじゃ…」
アンナ「さっきも葉が言ってたでしょ。
何とかなったって。
つまり、ハオは人類殲滅を思い留まったのよ。」
葉「思い留まったってより、先延ばしにしたの方が合ってるかもなぁ。」
立香(何があったんだ…。)
アンナ「傲慢で難儀なハオのことだわ。「こんなものにすがるほど、僕は願いに飢えていない」みたいなこと抜かしてそうだけどね。」
葉「言ってそうだなぁ。」
立香「それじゃあ、その取り寄せた聖杯はどうしたの?」
アンナ「奪われたわ。」
立香「!?」
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作者名:タンポポ | 作成日時:2022年9月28日 13時