第四節王の名は2 ページ39
?「…くくくっ。」
立香「え、ちょっと、なんでそこで笑うの?」
?「笑うさ。
僕はてっきりお前のことをマスターの肩書きに酔った愚か者だと思っていたからね。
でも、違った。
自分の予想が外れるのは笑えるだろう?」
立香「そ、そうかなぁ?」
?「…藤丸立香。お前は王の器じゃない。それはお前自身も自覚しているな?」
立香「うん。」
?「それでも、お前をマスターとして仰ぎ、ついてくるサーヴァント共が居る。
おめでたい頭をしている連中だと言いたい所だが、その中に本物の神霊も入ってると来た。
ただの人間に仕える神なんてイカれてるよ。」
立香「あのさぁ…」
?「故にただの人間にしては大した奴だ、藤丸立香。」
立香「けなすのか褒めるのかどっちかにしてくれない?」
?「はは、いいね。お前は思ったことを口にできるみたいだ。この僕に対してもね。」
立香「…そろそろあなたのこと、聞かせてもらえるかな?」
?「まだその時じゃない。今は大人しく葉とアンナから話を聞くことだね。」
立香「…わかった。グルではないんだろうけど、あなたと葉くんと女将は同じ世界の人だね?」
?「物わかりがよくて助かるよ。まぁ、悪いようにはならないさ。
お前が弱い人間じゃなかったらね。
…そうだな。悪くない話をしてくれた褒美に少しヒントを教えてやるよ。」
立香「ヒント?」
?「僕達の世界では、藤丸立香。お前もシャーマンだ。英霊を使役しているのだからね。」
立香「!!」
そこで、立香は夢から覚めた。
立香「……私が…シャーマン?」
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作者名:タンポポ | 作成日時:2022年9月28日 13時