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一夜目 満月  邂逅 ページ3

中原side

俺は目の前に広がる光景に固まっていた。俺の前には子供が四人。背の高い蜘蛛みたいな髪の和装女、ゴーグルのチビ女、気味の悪いパーカーの小僧、眼帯と耳当ての餓鬼。如何見ても俺より年下だ。多分座敷牢に閉じ込められているQや、姐さんが可愛がっている鏡花っつう餓鬼とそんな変わらねえ。なのに、此奴等の目はぞっとする程光も感情もない。こんな気色悪い餓鬼は初めて見た。

「この人なの?」

「ええ。」

「本当に?」

「ええ。」

「ポートマフィア最年少幹部の?」

「ええ。」

「震えてるけど。」

「ええ。」

俺はこの日、マフィアの武器庫を幾つも襲撃して下級構成員を殺しまくっているという餓鬼共に報復しに来た。俺が連れて来た部下の数は四十人。四人の餓鬼相手なら充分すぎる数だ。なのに、部隊は壊滅。部下は全員死体になった。だが、幹部である俺が戦ったのはこの和装の女と眼帯の餓鬼だけ。

餓鬼二人で四十人の銃火器持った男を五分も経たずに全滅させた。その意味がわからねえ程俺だって莫迦じゃねえ。

その時だった。和装の女がとんでもねえ事言ったのは。

「そうだ。自己紹介がまだだったわね。『兄さん』。」

二夜目 満月  遭遇→←第零夜 新月  兄を探して三千里



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翠緑胡蝶(プロフ) - 以後気をつけます……。 (2019年8月24日 0時) (レス) id: 3ac993459a (このIDを非表示/違反報告)
翠緑胡蝶(プロフ) - かなとさん» すみません、うっかり外すのを忘れていました。教えて頂きありがとうございます! (2019年8月24日 0時) (レス) id: 3ac993459a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月23日 16時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠緑胡蝶 | 作成日時:2019年8月23日 14時

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