悪夢のはじまり6 ページ34
「なるほど。概要は分かりました。で、問題のUSBメモリを運んだのは何名ですか?」
昴が風見に問いかける。
「二名です。どちらも公安の精鋭です。今までも何度か運び屋をしていました。
彼らにかかればどんな尾行を巻けると言わしめるほどの切れ者です」
「その後彼らと連絡は?」
「取れていません」
信頼していた部下と連絡が取れない状況…。
考えられる可能性は2つ。
1つは裏切り者だった場合。
もう一つは…。すでに消されている場合。
どちらにしても公安にとってダメージは大きい。
「さくら」
「はい」
「USBメモリには何か仕掛けはなかったのですか?
万が一盗まれても容易く中身がわからないように」
「ありますよ。USBメモリにはロックが掛かっています。
万が一ロックを解除されても、データは暗号化されています」
「だとしたら」コナンが口を開く。
「だとしたら、ロック解除にも暗号化にも精通した人がUSBメモリを取り替えたってこと?」
確かにそういう事になる。
上司までそのUSBは届いており、臓器売買が人身売買に変わっているだけで、その他の情報は正しく伝わり、暴力団もマフィアも検挙されている。
盗まれたというより、情報を操作されたと考えたほうが自然かも知れない。
誰が?
何のために?
思いつくのはただ一つ。
管理官が意図的に何かをするために。
その何かは分からないが。
「そもそもUSBメモリは、本物が上司に渡ったと考えて良いんじゃないでしょうか。
事実を知りつつ、嘘の情報を報道機関にリークしたと考える方が自然です」
今しがたさくらが考えていたことと同じことを昴は口にした。
顔をあげるとコナンも同意見のようだ。
「そういえば!」
昴の推理を聞いて思い出したように風見が声を上げる。
「本当は人身売買ではなく臓器売買なのではないか、という情報も流れているんです」
それを聞いて全員が驚いた。
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2019年7月17日 19時