運命の再会４ ページ15
昴からの連絡を受け、博士はすぐに病院に行くよう指示するが、どうやらワケありのお友達のようだ。
博士は機転を利かせて自宅に連れてくるように伝える。
すぐに新出先生に連絡して来てもらうことにした。
十数分後——
昴に抱き抱えられて、さくらが博士の家に入っていくのを安室が遠くで見ていた。
新出先生の診断はPTSD(心的外傷後ストレス障害)による発作。
さくらは鎮静剤で眠っていた。
そこへ、哀とコナンが学校から帰ってきた。
スーパーで世話になった女性が阿笠邸の客室で休んでいる姿を見て、二人は心底驚く。
昴は事の顛末を二人に話した。
しかしどう勧めても、昴は専門機関に行くことを渋る。
「どうやら私たちに話せない何かがあるようよ」
哀は「博士、夕飯でも用意していましょう」と言ってその場を後にした。
客室に残された昴とコナン。
「この間初めて会ったばかりなのに、どうして彼女を専門機関に受診させないの？」
コナンは不思議そうに訊ねた。
昴はしばらく沈黙したのち、重い口を開けた。
「彼女は組織で『ラスティー』と呼ばれる諜報活動専門の幹部だ」
「えっ」
その事実にコナンが驚く。
「だが、実は…彼女は警視庁公安部に所属するNOCでもある」
「？！」
「彼女とは３年前ある約束をしたんだ」
「ある約束？」
「…スコッチという男がいた…彼女と同じ公安から潜入していた男で安室くんの友人だ。
彼女はスコッチの死を間近で見てしまったんだ。相当ショックを受けていた。
心が壊れてしまうんじゃないかと思うほどにな。
その時お互いにNOCだと知ったんだ」
昴は表情を崩さず淡々と続ける。
「俺に『この先あなたは絶対に死なないで』と言ってきた。
スコッチの死で相当参っている彼女の前で、俺は『絶対に死なない』と約束をした。
だが…その約束はつい最近破られた」
「……」
その事実にコナンも唇を噛んだ。
約束を守れなかったのは、そこに自分も関与しているからだった。
「一般の医療機関に行けばPTSDについて詳しく診察される。
組織の構成員として見聞きしたことをそのまま話さなければならない」
「確かにそれは…」
昴が専門機関に見せることを渋る理由がよくわかった。
新井先生が帰り際、どうしても専門機関へ行かないなら、自分が力になると言っていた。
今は新出先生に頼るしか道はないようだ。
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (
レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aki | 作成日時：2019年7月17日 19時
