【クリムゾンクラン】裏稼業クランのプリンセス。 (ページ14)

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13話ページ14

sideA

荒々しくドアが開く音がした…

ヤバい…！

シャオ｢…何を…している…｣

殺気に溢れてます…

レオン｢ん～？｣

ほろ酔いで気持ちいいのか流すそのメンタルすげえ…

A『シャオ、これはその…！』

レオン｢プリンセスの偏愛されているのは実はオレって事で♪｣

なんで！？

シャオ｢……｣

ルカも居るからなのか、何事も無いように振舞おうとしてる…

レオン｢ふふ♪｣

急に笑ったかと思えばキスされた…？

一瞬のことで分からないけど…

シャオ｢…夢だ。｣

だとしたら夢遊病じゃん。

びっくりだよ。

レオンがシャオに手を伸ばす。

レオン｢どう？痛い？｣

シャオ｢…痛くはない…｣

確かにあまり痛くはないと思う…

シャオ｢…やだ…夢だ…夢なんだ…｣

泣きそう…というか泣く寸前！

A『うんうん。夢だよ。ベッド行こうね。』

頼む。

シャオ｢…｣

じっと見つめられても…

A『いい子いい子する？』

ルカ居るけど。

シャオ｢しな…｣

レオン｢する～！｣

お前に言ってない！

レオン｢やって～！十暁に見せつけてあげる。｣

やめてあげて。

A『レオン、飲みすぎた？てかルカさぁ…』

ルカ｢Zzz｣

ん野郎…寝やがった…！

A『いい子～…』

とりあえず撫でないと退けてくれなそう。

シャオが急に止めた。

シャオ｢…やだ…!!｣

A『シャオ、静かに。』

夜だしね。

シャオ｢…やだ…!!!!｣

話を聞け。

A『十暁…！シーッ…』

レオン｢…zzZ｣

寝た…

シャオ｢…やだ…｣

よし退けて…っと…

シャオ｢Aは己のこと十暁って呼ばない！｣

A『はいはい。』

度数強いものばっか…

A『じゃあね。』

シャオ｢…己も…｣

裾を掴んで2階に上がりたそうにする。

シャオ｢…Aと一緒に寝る。｣

A『はぁ……』

ため息つくと目が潤む。

シャオ｢…やだ…！己も…！｣

ルカとレオンが起きるでしょ！

A『おいで。』

ピタリとくっついてきた…

ベッドに座ると

シャオ｢…己、まだいい子いい子されてない…｣

A『はいはい。』

シャオ｢Aは己を十暁って呼ばない……｣

呼ばないねぇ。

シャオ｢やだ…｣

何が。

シャオ｢…いい子いい子……｣

目をそんな潤ませなくても…

可愛いけど。

A『はいはい。シャオは甘えん坊さんだもんね。』

頭を撫でると雫が落ちる。

シャオ｢…己の。｣

ギュッと強く抱きしめたまま寝落ちした…

本当に可愛いすぎ。