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昼休み、お昼ご飯を買いに行こうと廊下を歩いていると、よく見知った顔を見かけた。
『花巻じゃん』
「おー、A。お疲れ」
二年の時同じクラスだった花巻。こう見えてクラスの中でも一番親しかった人物。
「飯買いにきたの？」
『まぁね。てか最近全然会わないね』
「クラス離れるとどうしてもなー」
『ちょっと寂しいなー』
「棒読みすんな。思ってねーだろ絶対w」
『ええー、そんなことないよ。ちゃんと思ってるもん』
「ハイハイ」
花巻とはこうやって気楽に話せるからいい。
変に気を使わないし、素でいられる。
「そーいやさ、」
『ん？』
「及川がAのことなんか話してたわ」
『はい？』
なんでここで及川？
はてと一瞬考えたが、すぐに思い当たった。
『ああ、花巻も及川もバレー部か』
「そーそー。んで及川が最近よく、梨木さん梨木って言ってる。Aのことだろ」
『なんだそりゃ…………』
「Aも厄介な奴に気に入られたな」
そう言って花巻は面白がるように笑う。
こちとらちっとも面白くないんですけど。
寧ろ面倒なんですけど？
『ちょ、っとまて。なんでそうなるの』
「えー、だってあいつが女子の名前出すなんて今までねぇよ？」
『やだ、、勘弁してよ』
「可哀想に。嫌われてんなあ及川」
「なになに、なんの話〜？」
と、このタイミングで呑気な声が聞こえて、本人がやって来た。ああ、また面倒な……。
『げ…………』
「喧しいのが来たわ」
「え？なんか酷くない？
ってか！なんで二人が一緒にいるの！？」
及川は目をぱちぱちさせて驚いている。
『なんでって…………』
「…………俺たち」
「『マブダチだもん』」
「……は？え！？ちょっとそれどういうこと」
唖然とする及川。
本気で驚きましたって顔の及川は、ちょっとだけ面白い。
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蜜柑(プロフ) - 卵おにぎりさん» ありがとうございます！最近更新できてなかったので頑張ります…！ (2021年8月3日 14時) (
レス) id: 6c0400a92a (このIDを非表示/違反報告)
卵おにぎり - とても好き! (2021年8月3日 11時) (レス) id: 9fc3fd6c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2021年5月30日 19時
