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第5話 ページ6

『プルプルプル、プルプルプル、ガチャ』



そうこうしていると部下たちから連絡が来た。



『よかった!繋がった!』

『下等官、早く帰ってきて下さいよ!!』

『どけ!そんなことより報告が!』

『そうだった!大変なんです!』



ぎゃあぎゃあと電伝虫の奥でひしめき合う声や物音が聞こえる。



『パリーン』

『うおっ!?何してんだ!』

『すみません!』

「…」




一体何があったんだろうか。

焦っているような焦っていないような、

それでいて慌ただしい様子が伝わってくる。

うちの班はやばい事態になればなるほど冷静になるタイプが多いから、大したことではないと思うけど。




『…下等官!聞こえてますか!?』

「はいはい聞こえてまーす。何か用?」

『はい!あの、先程海軍と出くわしまして』

「うん」




ざわっ…と白ひげ海賊団の船員が反応する。




『どうやら白ひげを追ってきたらしく『はいちょっと借りるよ〜。よぉAちゃん、元気?』…青雉大将!』




騒ぎ立てていた部下の声の代わりに、低くてのんびりとした声が聞こえてきた。

あ、青雉って言った?




「あ、どうも。お疲れ様です…」

『Aちゃん今白ひげの船にいるんだって?俺たち今そいつらに用があってさ』



今日は珍しく仕事中らしい。



「あの、すみません。こんな島の近くでドンパチされると困るんですが」

『いや〜、別に戦いに来たわけじゃねェよ。そういうのはサカズキの担当だろ?』




いやそんなことねぇよ。

お前もやれよ。

知ってるんだぞ、お前がサボリ魔だってこと(特大ブーメラン)。

…しかしそんなこと(一応)目上の人に言えるはずもない。




「分かりました。じゃあ青雉大将もこっち来ればいいと思います。間は私が取り持つんで」

「お、おいA?まさかこの船に海軍大将乗せる気か?」

「大丈夫だよエース。この人話せば分かるから」




そう。

(いかに面倒くさいかを)話せば分かる人だ。

これが他の大将や中将であれば別だが。



「おい、水士が勝手に決めるんじゃねぇよぃ」

「俺ァ構わねェ」

「「オ、オヤジ!?」」

「たかが若僧一人と小娘一人。脅威はねェ」




さすが白ひげ。

話が早くて助かる。




「聞きましたか、青雉大将」

「あァ、聞いた聞いた」



後ろを振り返ると、船べりに立っているノッポが目に飛び込んできた。

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ふらっと(プロフ) - サクさん» 今後なる予定です。今はほとんど要素はありませんが…… (2019年5月21日 19時) (レス) id: ad67978f33 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - これは恋愛系ですか? (2019年5月21日 7時) (レス) id: 815e045cbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふらっと | 作成日時:2019年3月11日 22時

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