上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ29)

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第26話ページ29

ゴクエン総長からの嬉しいサプライズプレゼント(休日)を貰い、私は1日半オフモードを満喫した。

今日はアラバスタに向けて出発する日だ。

ニード上等官からは仕事の詳細を紙で受け取っている。

どうやら今回の仕事は海衛府としての正式な仕事ではないらしい。

正式な調査はスペア上等官によって行われたから、今回は個人的な調査扱いだ。

なので海衛艦も借りれない。

まぁアラバスタ方面に行く海衛艦に乗せて貰えば大丈夫。

私の部下は別件で仕事中だから、一人で行くことになったが、その代わりに私服での仕事を認められた！！

生憎女の子らしい服は持ち合わせていない。

取り敢えず島に着いたら真っ先に服を買わなくちゃ。

この服装じゃ砂漠の中で生きていけない。

一通り準備をして、私は船に乗り込んだ。

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アラバスタに到着。

「よしよし。取り敢えず服屋だな。」

ぎゅるるるるるるる………

「…………いや、飯が先だ」

人間たるもの、生命活動の維持のためには身なりなど後回し。

ちょうど近くにいい具合の料理店があった。

中に入ると、なんだか客の様子がおかしい。

不思議に思い、一人の客に尋ねる。

「何かあったんですか？」

「いや、どうも旅の男が店主と話している途中で死んじまったらしい……」

「え、し、死人が出たんですか！？！？」

……来てすぐに事件に巻き込まれることある？

休み明けにしたってこれはあんまりだ。

「ほら、見てみな嬢ちゃん。あそこにいる男……」

「ん……？」

客が指差した先には、よく見知った姿が見える。

み、見間違いか………？

「ごめんなさい、あの人私の知り合いかもしれないです」

「知り合いだって！？か、可哀想だがそいつは……」

「あぁいえ、大丈夫です。彼の癖なので」

私は言葉を切って、カウンター席に座っている男に近づき、渾身の力を込めて頭に拳骨を叩き落とした。

「起きろエースううう！！！！食事中に寝るな！行儀悪いでしょーが！！！」

「っだぁぁぁぁ！？！？」

そう。

そこにいたのはエースだった。