第21話 ページ24
間違いない。
あの頰の刺青。
手配書と同じ顔。
………あれが、私の父親……。
ルフィはうつ伏せの状態でスモーカーに頭を押さえつけられているため、ドラゴンの顔を視認することは出来ない。
「何だ!?誰だ!?誰だ!?」
「政府はテメェの首を欲しがってるぜ…」
スモーカーの一言に、ドキリとする。
私もその1人だから。
「世界は我々の答えを待っている」
ドラゴンはそう言ってニヤリと笑った。
……すると突然、強烈な突風がやって来た。
「な…なに………?」
周りの海兵や海賊は飛ばされていく。
もちろんルフィとスモーカーも。
私は家の塀をガッチリと掴んで、飛ばされないよう耐えた。
今ここで飛ばされたら、ドラゴンの動向を伺えない。
強風の中恐ろしい風圧に耐えつつ、ドラゴンの方を見やる。
「…………」
「…!」
ドラゴンはこちらに気づき、目を細めて…
笑った。
私のガバガバな秘密調査を笑うようなものではない。
まるで、愛しいものを見つめるような……
「ぐっ……わぁっ!?!?」
さらに私に向かい風が吹いたため、思わず塀から手が離れ、飛ばされてしまう。
しばらくして起き上がってみると、そこにドラゴンの姿はなかった。
ついでにスモーカーの姿も見えない。
私とルフィだけかなり遠くに飛ばされたようだ。
「ルフィ、ルフィ起きて!スモーカーから逃げるなら今だよ!」
少し乱暴にルフィを叩き起こす。
「こっち!」
「おう!」
港に向かって走る。
どうやらこの突風は街全体に被害を及ぼしたようで、道中の海兵はみんな倒れ込んでいる。
急いで港に向かうと、
「船がねぇ!?!?」
乗ってきたという羊頭の船がなくなったという。
「ナミが先に出港しちまった!」
長鼻の男がそう言った。
「まだ間に合う!」
かなり沖の方に船はあるが、ルフィはそう断言した。
するとゾロ、サンジ、長鼻の男の3人を腕で抱えて……
「ゴムゴムの!ロケットォォォォォ!!」
「「うおおおおおお!?!?!?」
「わぁ……すげ」
ゴムの力を利用して、船に飛び移る算段らしい。
ルフィらしい大胆な考えだ。
「ルフィ〜〜〜!!また会おうね〜〜〜!!」
「Aもなーーーー!!!!」
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ふらっと(プロフ) - サクさん» 今後なる予定です。今はほとんど要素はありませんが…… (2019年5月21日 19時) (レス) id: ad67978f33 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - これは恋愛系ですか? (2019年5月21日 7時) (レス) id: 815e045cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらっと | 作成日時:2019年3月11日 22時