上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ18)

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第16話ページ18

「来たぜ！ローグタウン！！」

道中でプレイズ上等官と別れ、私は常駐している海軍に挨拶に向かっている。

一緒に警備する仲ですからね。

曲がり角を曲がると、数人の海兵が見えた。

その先には海軍のスモーカー大佐がいる。

どうやら誰かと話中らしい。

仕方ない、話が終わってから挨拶をしよう。

「…て、煙の行った先だ」

「おぉー！あっちか！ありがとーー！！！」

どこか聞き覚えのある声が走り去って行った。

話が終わったようだからスモーカー大佐らしき人に話しかける。

初めて会うけど葉巻咥えてる人だって聞いたから多分合ってるはず。

「スモーカー大佐、お勤めご苦労様でーす」

「…A下等官、もう到着なさってたんですか」

聞いて驚け、なんと私はこの厳ついケムリさんよりも階級が上なのである！！

つまりスモーカー大佐はこのナリで私に敬語を使わねばならないのだ！

でも、

「うーん、年上に敬語使われると変な感じするからタメでお願いします」

「分かった」

「ところでさっきは誰と話してたの？」

「迷子だ。麦わら帽子のな」

「麦わら？」

麦わらと言われてピンとくる人物が一人いる。

「それってもしかして、こんなヤツですか？」

ポケットに入っていたルフィの手配書をスモーカー大佐に見せる。

すると、スモーカー大佐は血相を変えた。

「モンキー・D・ルフィ…そう、そうだ。こいつだ。…海賊だったのか！」

「弟なんだ。捕まえるなら手加減してあげてね」

「そいつは難しい頼みだな」

そう言って、スモーカー大佐は路地を曲がってルフィを追いかけに行った。

とりあえず海軍に挨拶をする、という任務は達成されたので、私も二人の後を追う。

せっかく久しぶりに弟に会うチャンスを無駄にしたくない。

二人は処刑台の方向へいったからそっち方向に行けばいいのかな？

「おっとその前に…連絡連絡」

報連相は重要ですから。

プレイズ上等官に任務完了の報告と、単独行動の許可を得てから再度出発。

やっとのことで処刑台に着くと、そこには何故か、処刑されそうになっているルフィがいた。

「ええええええええぇぇぇぇぇぇ！？！？！？！
なんでええええええ！？！？！？」