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第15話 ページ17

ネイビーシャロウの港に着くと、ふと思い出した。

通常業務を他の人に代わってもらって会議に参加したはいいけど、次は何の仕事をすればいいんだろう?

秘密調査っていう重要な仕事はあるけど、まさか聞いて回るとかしたら秘密にならないし…

悶々としていると、プレイズ上等官に声をかけられた。





「A、仕事がなくて困ってるんでしょ」

「え、いえ、仕事はない方がいいんですけど…」

「そう言わないで頂戴。せっかくだし一緒にローグタウンの警備に行かない?」

「…上官に言われたら断れないじゃないですかー…」

「ふふ。素直な子は好きよ。じゃあ船の準備が出来次第出発するから、準備してらっしゃい」

「はーい」





さすが教育従事者。

ママみがすごい。

ほとんどの新任水士がこの人の母性にやられる。

準備といっても女子力皆無な私にすることなんてない。





ギュルルルルル………





…腹減った。

ドーナツでも買いに行こう。








ネイビーシャロウのドーナツ屋に来るのは2ヶ月ぶりだ。

いつもは仕事の合間に現地調達をしているから。





「ん!?開いてない!なんで!?!?」




完全にシャッターが閉まっている。

今日は休みかと思って近くにいたおばさんに尋ねた。




「あ、おばさん、今日ここって休みなの?」

「あら知らないのかい。ここの息子が海賊と戦って戦死したっていうんで、先週引っ越したよ」

「…てことは、お店畳んじゃったってこと?」

「引っ越し先で続けるって言ってたよ」

「そっか…。教えてくれてありがとう」





ネイビーシャロウの街はマリンフォードと同様、水士の家族たちが住んでいる。

しかし水士が海衛府を辞めたり、殉職したりすると退去しなければいけなくなるのだ。

お気に入りのドーナツ屋は、一人の水士の命と共にネイビーシャロウの地から消えてしまった。

少ししんみりとした気持ちになる。




仕方なくその付近にあったファストフード店でお腹を満たし、海衛府港に戻った。

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ふらっと(プロフ) - サクさん» 今後なる予定です。今はほとんど要素はありませんが…… (2019年5月21日 19時) (レス) id: ad67978f33 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - これは恋愛系ですか? (2019年5月21日 7時) (レス) id: 815e045cbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふらっと | 作成日時:2019年3月11日 22時

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