上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ15)

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第13話ページ15

「Aは別件で仕事がある。代わりの者を探す必要があるな」

別件？

じゃあこの議題は前置きみたいな感じ…？

「アーダー、あたしなら空いてるわよ」

アーダー上等官にあっけらかんと言い放った女性は、プレイズ上等官だ。

彼女は教育関係を牛耳っている人で、新人の頃は私もお世話になった。

「…じゃあお前の仕事は誰がやるんだ」

「そんなの片手間で十分。警備よね、任せてちょうだい」

アーダー上等官は納得がいっていないようだったけれど、そもそも海衛府は海軍よりも戦力の偏りが大きいため、編成も大変なのだ。

アーダー上等官はそういった軍隊編成や戦略などを担っている。

根は上等官の中じゃ一番いい人だと思う。(偏見)

それ故に苦労人気質なところもある。

「なら、ローグタウンとその近辺の島々の警護はプレイズに任せる」

「すまない、感謝する」

「お互い人が足りていないのだ。仕方あるまい」

ゴクエン総長とセンゴク元帥の会話なんて激レアどころの騒ぎじゃない。

このトップ集団に私が紛れてる状態がもう耐えられないぞ…

「うまく話がまとまったようだねェ～」

「本題はここからじゃけぇ」

え、本題？

「Aちゃん面白いよね、さっきから全部顔に出てる」

「ま、マジすか…！」

クザンに笑われた。

今までの気持ちが全部顔に出てたのかと思うと恥ずかしさでいっぱいになる。

「センゴク、わしの孫がソワソワしてるから早く本題に入らんか。Aはドラゴンやルフィと違って繊細なんじゃぞ」

「「お前が単細胞なんだろ」」

会議の重々しい雰囲気をぶち壊すじいちゃんと、息ぴったりで突っ込むトップ2人。

どうやら3人は同期らしい。

私の気を和らげてくれたようで助かった。

「ゴホン、では本題に入ろう」

本題とはどんな話だろうか。

流れ的には革命軍に関することだろうけれど…

「A下等官には革命軍の秘密調査を依頼したい」

「…へ？」

ひ、秘密調査！？！？！？