上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ14)

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第12話ページ14

「久しぶりじゃのう！」

「じいちゃん中将なのに、どうして…………はっ」

も、もしかして父さん(ドラゴン)やルフィのことか…？

私とじいちゃんが呼ばれたってことは、考えられるのはこの2人くらいだし…。

なんだ、尋問でもされるのか…？

どうしよ、普通にノコノコついてきちゃったよ！？

「察しがいいな、ガープの孫」

「えっ、す、すみません！？」

「何に謝っとるんじゃ」

センゴク元帥と赤犬大将に話しかけられ、ビクビクしながらなんとか切り返す。

会話成り立ってないけど…。

「まぁまぁ、そんなとこに突っ立ってないでこっち座りなよ」

ポンポン、とクザンが自分の隣の席を叩く。

…が、そこにはじいちゃんが座った。

「わしの孫に変なことさせんぞ」

「も～、そういうんじゃないですよ～…」

「Aはこっち来ぃや」

私は大人しくニード上等官の隣に座った。

ニード上等官は商船管理や金融業を主な仕事としている。

職業病なのか金の使い方にすごくうるさく、気性も荒々しい。

あと関西訛りがすごい。関西とかどこか知らんけど。

「これより、海軍・海衛府合同会議を始める。議題は革命軍についてだ」

で、でたー…。

「革命軍総司令官はガープ、お前の息子だな」

「そうじゃ」

「そしてAの父親」

「はい…」

会ったこと一度もありませんけどね…

「ドラゴン含む革命軍が先日、ローグタウンで活動していたという情報があった」

ローグタウン…それは海賊王ゴール・D・ロジャーが生まれ、処刑された場所。

行ったことあるけど別に普通の町だった。

「活動とは一体なんです？」

スペア上等官が問いかける。

彼はとても頭がキレる上官で、非戦闘員だ。

科学や医学に特に精通していて、政府公認の研究者としても活動しているためにほとんど本部にいない。

というか、実際に会うのは初めてだ。

「何をしていたかまでは分からなかった。…しかし政府にとって良いことでないのは明らかだ。そこでローグタウン周辺の警備を強化したいのだが、海軍(我々)の兵力が足りていない」

「私たちに警備をしろ、ということか」

「簡潔に言うとそういうことだ」

「ふむ。…アーダー、警備に回せる余力はあるか？」

「今行なっている分で手いっぱいです。…あぁ、A下等官なら空いていますが」

「わ、私ですか」

意外と普通の会議でビビる。

これ、私が来る必要あった？