【ハイキュー！！】及川さんの妹は烏野マネです。3！

91話 ページ11

Aside



「…あー、違ったな。一昨年か」


『は、はい。ていうか、よくそんなこと知ってますね…』



急に、一昨年に私が宮城県内の強化合宿に来ていたことを言ってきた烏養監督。
どうしてそんなこと知ってるんだ。



「ああ。男子の方で来てたからな。お前は、スピードもバネもスパイクの威力もすごかったことを覚えている」


『アハハ……ありがとうございます…』



褒められて、私は戸惑う。
いやだって、昼間怒鳴っている人に急に褒められたら、困るでしょ。



「何で、こんなとこでマネージャーなんてやってる」


『え』


固まる。
頭の中は真っ白。
何も言い出せずにいると、烏養監督は「なんだ」とさっきより眼光を鋭くしてこちらを睨んでくる。





だって…言えねえよ。
清水先輩が美しいから入りたかったからなんて‼‼
口が裂けても言えねえ‼
言ったら、「てめえふざけてんのか」ってぼこぼこにされそうだよ‼


いやでもとりあえず何か言わないとな…。



『あ、えっとですね、、憧れる先輩がいたからと言いますか…』


はは…と乾いた笑みをこぼして、冷や汗が垂れまくる。



「誰だ。あの中でうまいと思えるやつがいるのか」



もっときつく睨んでくる烏養監督。
視線だけで殺されそうな私。
そんな時に、どこからか救世主が舞い降りた。





縁「あの…すみません。もうすぐ体育館閉めるんですけど…」



縁下ァァァァァ‼‼
神よ！



『あ、ごめん‼今すぐ片づけます‼』



そう早口で言って、私はその状況から逃げた。
やったね。

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