後ろのストーカー。 ［第2幕］[完結]

後ろ。61 ページ11

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紫「Aちゃん、何で言ってくれなかったんですか………？」









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紫耀は言った。









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『だって、マネージャーさん可愛いし……』





紫「違います。そのことじゃありませんよ。」









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誤解の話じゃない。



ならば、









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紫「廉に、ストーカーされてたんですよね？」









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この話しかないよ。



紫耀はいつから知ってたんだろう。









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『…………うん。』




紫「なんで言ってくれなかったんですか？」









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紫耀の聞き方は優しくて、でもそれが怖くて。



震えた。









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『ねぇ、紫耀。』









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これから言うのは、私が一番言いたかったこと。









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『助けて。離れていかないで。そばにいて。』









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やっと言えた。




半年間、我慢してた気持ち。




一番大切な人に言えた。









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紫「ずっと前にも言ったじゃないですか。」









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紫耀は、私の手を握った。









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紫「Aちゃんは、平野がお守りします。」









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私が見つめないといけないのは、紛れもなく紫耀だ。









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