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最近ではドラメシヤ達のために毎日大量の木の実を調達しなければならない私を見かねて、ポケモン用のフードを譲ってくれた。ドラゴンの幼生が好む味で栄養価が高く、彼のお気に入りらしい。それを何割か混ぜて木の実と一緒にあげられるようになったので、日中に外を飛び回る時間がだいぶ減った。

沢山の心遣いに、こちらから返せるものが何もなくて心苦しいが、言葉の勉強代とおとぎ話への登場体験でお釣りがくる、と笑っていた。私の言葉は喋れる人が少ないらしく理由としては分からなくもないが、おとぎ話?の事はよく分からない。


「これで終わったかな。何匹かダブって食べてた気もするが…あんま見分けつかなかった、わるい」

「ドラパルトも私も分からないことあるから、気にしないで。ありがとうキバナ、とても助かる」

「毎日これやるのは大変だよなあ。皆大人しく食べてる?」

「ちょっと前まではみんな同じもの、食べてくれていたけど、最近好き嫌いがあるみたい」

「やっぱり少しずつレベル上がってんな…ポケじゃらしは一日一回にしといたほうがいいかも」

「ふふ、可愛くてついやっちゃうの」

「分かる。オレも疲れてると無心でやっちゃう」


ごはんが終わったらお昼寝の時間、と相場が決まっているドラメシヤ達。木の実まみれの私とキバナを見物していたドラパルトの所に、一目散に集まってわいわいじゃれつく。

子供たちに囲まれて嬉しそうに目を細めるドラパルトを見るのが私は好きで、大事そうに口で加えて大きな籠の中に詰めていく仕草も、寝相が悪くてそのうち部屋中に散らばってしまうのも好きだった。

今日もそれが見られるかと期待していると、コツコツと窓ガラスを叩かれる音が響く。一見誰もいない、と思いきや、下の方に小さな小さなボクレーがいた。部屋の中に入れてやれば、助けて、助けてと小さな頭の枝を揺らしながら訴えてくる。


『…ドラパルト、お昼寝の時間にごめんなさい。お願いしてもいい?』


ドラパルトも小さな来訪者に気づいており、残りの子供たちを急いで籠に詰め込んでから私の元に飛んできた。


『なにか、あった?』

『近くでこの子の家族が襲われたみたい。キバナ、少し外に出てきてもいい?そんなに時間はかからないと思うから』

『オレも行っていい?回復する木の実、少しは持ってきてる』

『いいけど、もしかしたらバトルするかもしれないよ』

『そんな時こそオレの出番だな!』

『うーん、ちょっと強すぎるかなあ』

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設定タグ:キバナ , ポケモン剣盾 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:aks | 作者ホームページ:http://alterego.ifdef.jp/  
作成日時:2022年10月1日 21時

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