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「俺はバカなんで、ちゃんと口で言ってくれねえとわかんねえっす！」
涙でぼやけている影山くんの表情は、少しだけ怒っているように見える。
「……だからって、泣いてる女子の顔を無理やり向かせるなんてことしないでしょ、普通」
「あ"っ、そ、そうなんすか…」
かと思えば、一瞬で『またやっちまった』という文字が見えるくらい困惑した表情に変わる。
とはいえ私も私で、黙ったままなのはさすがにダメだったと思う。ふふっと笑うと、影山くんはきょとんとしてこちらを見た。
「ごめん、私も悪かったよね」
「…あ、いえ…別に」
「……スガ関連だから合ってるよ、影山くんの予想」
涙をぐっと拭うと、ちゃんと座り直す。
不器用なりに話を聞いてくれようとしているのか、私を真剣な目で見つめてくる影山くんに、私はゆっくりと話し始めた。
☆☆☆
「…ってことがあって、今若干避けられてるの。変な話だよね」
そう言ってけらけらと笑う。
すべての内容を聞いた影山くんは気難しい顔をして、
「つまり」と上を見上げながら言った。
「菅原さんはAさんを好きってことか」
「…そこだけしか情報得られてないの？」
「なんか難しかったッス」
「……そう」
事細かに話したつもりなのに、結論はそれだけ。
いや、まあ結論としてはそれが招いたことではあるんだけど。あまりにも淡白すぎるというか。
「スガは私たちの邪魔をしないように、って思ってるんだろうけど。私的にはそんなのどうでもよくて、むしろ仲良い友達に無視されるほうが辛い」
「それを言えば良くないすか」
「言えないから困ってるんだばかやろう」
「いてっ」
あっさりしたTHE影山くん！みたいな回答に、思わず軽いゲンコツを落としてやった。
人間誰しもが、影山くんみたいに直感で生きてるわけではないのが現状である。
「こんなことなるなんて、思わなかったし。恋愛って簡単に人間関係崩すよね」
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ゆり(プロフ) - すっごい好きなお話しです！続き楽しみにしてます！ (2023年3月14日 21時) (
レス) @page47 id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すっごい好きすっごいなんかもう好き(語彙力とは)、、、最初からここまで一気読みさせていただきました！1話1話の内容がとても面白くて、もっと読みたい！って思えました！！！！！ (2022年1月27日 2時) (レス) @page47 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
まじま。(プロフ) - このままここで続けて欲しいですうう、、。ほんとにこの作品すごく好きです応援してます！！！！！ (2021年3月23日 11時) (レス) id: 605f4aa0b2 (このIDを非表示/違反報告)
のろ(プロフ) - あわわわわわー！オチが上手くいかない感じがすごい好きです。応援してますー！！ (2021年3月16日 22時) (レス) id: 0a1b5d200f (このIDを非表示/違反報告)
ik13ttm(プロフ) - わああああああああああああああついに！！正真正銘の両思いになりましたね！おめでとう！！！もうこの話好きすぎてまだ全然完結しないっていうお知らせめちゃくちゃ嬉しいです…(つД`)ノ (2021年3月16日 15時) (レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずかわ | 作成日時：2021年1月18日 0時
