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「…たまに嬉しいこと言うな!この運動音痴が!」
「ごめんやっぱ優しいは撤回する」
「怒るなって」
恩を仇で返すように悪口を放つ彼を睨むと、楽しそうに笑って謝られた。
この世にいるのは自分以外赤の他人なのに、なぜ人は人と比べたがるんだろう。私にはスガと影山くんは全く別の生き物にしか見えない。いや、同じ人間だと言われれば何も返せないのだけども。
「なあ七海」
「なに?」
「影山のどこが好き?」
突然の問いに、「どこ…どこって…うーん」と言葉を詰まらせてしまう。
影山くんを好きになるべくして好きになったわけでもないし、言ってしまえば強引に気持ちを奪われたような気はする。というかまだ、ちゃんと好きかどうかなんてハッキリ言えないし。
眉間に皺を寄せてむむむと考え込む私を見て、スガはおかしいものでも見るかのようにまた笑う。
「はは、じゃあ俺のどこが好き?」
「なんでそんな私がスガを好いてる前提なの?」
「ひとつくらいあるだろ!?好きなとこ!!」
スッと真顔になる私にでかい声でツッコむスガ。
まあ今のはちょっとふざけただけで、スガが言ってるのは " 友達として " だということを私もわかっているし、さすがにここまで仲良しな彼を好きじゃないことはない。
「話しやすいところかなー」
「………うん、そうだよな。そうなんだよな」
「え?」
「恋愛と友情の違い」
「はい?」
うんうんと頷く彼を見て、ポカンとしてしまう。
「恋愛として好きになることに明確な理由ってそんなないじゃん?気づいたら好きになってたとか、普段はウザいのに好きとかさ。あれ?なんで好きなんだろ?って」
「…まあ、確かに」
「影山の好きなところはすぐ出てこなくて言えないけど、俺の好きなとこはパッと出てきたのと同じ」
「……納得してしまうのが悔しい」
「うん。恋愛って、たぶんそういうもんなんだよな」
饒舌に語るスガが新鮮で、何かあったのかと心配の気持ちすら湧いてくる。
よく見ても彼はふざけている様子は一切なく、淡々と言葉を続ける。
「俺も、七海の好きなところ聞かれたらすぐ答えられる自信ないし」
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ゆず - 潔子さんですかね?ツムの相手...多分 (2022年3月29日 20時) (レス) id: 6e45ef3c26 (このIDを非表示/違反報告)
ますたーど(プロフ) - 侑の相手を教えて欲しいです!あと、めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2021年1月11日 23時) (レス) id: 3093210ab7 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 2人の距離が近づいていくのが見ていて楽しくてニヤニヤしてしまいます!でももっと続いて欲しいなぁとも、、笑 これからも更新楽しみにしています!応援してます!! (2021年1月5日 10時) (レス) id: 14de8ea307 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 侑の相手を一生懸命考えて「えろい子」で答えが導かれたのですが、とても興奮しました!!更新自分のペースで頑張ってください! (2021年1月3日 2時) (レス) id: f4b1ede0d3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 初めまして! いつも更新されるたび、楽しみに読んでます!これからも無理のないよう更新頑張って下さい! あと侑君のお相手が気になります・・・教えて頂けませんか? (2020年12月31日 21時) (レス) id: 670cc138d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずかわ | 作成日時:2020年12月26日 16時