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「七海さん」
「お」
自宅の前で携帯をいじっていると、いつもよりうわずった声で呼ばれる名前。
その方向に目をやれば私服姿の影山くんがいて、ひらひらと手を振って駆け寄る。
「わざわざありがとね、お迎え」
「…いや、全然」
「………え、なに？」
私を見るなりじーっと見つめてくる影山くんに首を傾げれば、ちょっと驚いたような顔をしながら答える。
「いや、初めて見たんで。ジャージと制服以外の…」
「あ、そうだよね。どう？影山くん好みだった？」
「何着てても俺は七海さんが好きです」
「……ありがとうね、ほんといつもいつも」
こんなセリフを言えば多少は恥ずかしくなりそうなものだが、表情一つ変えずに言ってのける影山くんはいろんな意味で大物である。
「じゃあ行こうか」と顔を覗き込めば、こくりと頷く影山くん。
そして2人並んでお祭りの場所まで歩き出した。
☆☆☆
「凄いね、もう屋台とか出てる」
「そうっすね」
お祭りのおこなわれる大きな公園につき、とりあえず2人であたりを見渡す。
「でもまだ人少ないよねー、花火まで時間まだまだあるし、やっぱり少し早かったのかもよ」
「…や、でも少しでも長い時間七海さんと一緒に過ごしたかったんで」
「そっか、ありがと」
この会話を聞いている知らない人がいたとしたら、カップルだと思われるんだろうな。
こんなに好意が伝わりすぎてる片想いってなかなかないよね。ていうか、ないよね。
これもすべて影山くんのまっすぐさの賜物だわ、なんて感心していると、「ゲッ」と背後から声がした。
「な、な、なんで…！」
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a - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/cow0415cow7/ (2020年12月26日 19時) (
レス) id: fe7afc1fef (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 読むの本当楽しいです！！ニヤニヤが止まらないのでリビングで家族が居る中読むのには向いてないですね笑笑 (2020年12月25日 16時) (レス) id: 14de8ea307 (このIDを非表示/違反報告)
西川あや(プロフ) - 終始きゅんとニヤニヤが止まりません！2人が付き合うの楽しみにしてます！ (2020年12月24日 17時) (レス) id: be0c2f3b60 (このIDを非表示/違反報告)
ki39_nipi(プロフ) - すきっす！！(( (2020年12月20日 6時) (レス) id: d17731a628 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロペ - ヤバい…ずっとニヤニヤしてました…影山かわいすぎません？更新頑張ってください！ (2020年12月7日 23時) (レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずかわ | 作成日時：2020年12月1日 13時
