◇ そばにいて 5 ページ14
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「 しかもおんなじ顔して悲しく笑ってたよ 」
「 でも、思ってることは真逆やな 」
「 …真逆？ 」
「 そう。俺はAのこと離す気ないから 」
…幸せなら と最後に廉くんは付け足した。
幸せなんてもんじゃない、これ以上ないくらい幸せで、大好きなの、全部が。
「 幸せだよずっと 」
「 これからも？ 」
「 これからもだよ 」
だから、離れないで。
ずっとそばにいてください。
私だってわがままだ、とても。
「 気持ち、伝わった？ 」
「 大丈夫、もう怖くないよ 」
はっきりと大丈夫かって聞かれたら、またどこかであの夢を見たら心配になるかもしれない。
だけど。
心の中で思ってるだけじゃ伝わんない。
声に出さないと伝わらない。
たとえ、声に出しても届かなくても、声に出さない限りは伝わらないの。
なら伝えるしかないんじゃないかって、廉くんの言葉で知って、わかったから。
私も全部ちゃんと伝えよう。
「 廉くんのことずっと応援させてね 」
「 うん 」
「 廉くんのことずっと見守らせてね 」
「 うん 」
「 廉くんの、そばにずっといさせてね 」
「 もちろん 」
もう一度、廉くんに抱きしめられた。
きっと、廉くんとなら大丈夫。
「 ついてきてな、これからも 」
耳元で聞こえた廉くんの声。
それに私はうんって頷いた。
ずっと大好きだよ。
どんなことがあっても、ずっと。
手を離さないでね、私も離さないから。
廉くん、ありがとう。
そう思って、もう一度ぎゅって抱きしめ返した。
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ゆあ - いつも楽しく拝見してます！わたあめ様の作品どれも大好きです！もしよろしければ憧れが好きに変わったらの、パスワード教えて欲しいです。よろしくお願いします (2023年1月2日 15時) (
レス) id: 8ee5ba9ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたあめ | 作成日時：2022年8月22日 11時
