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⌇廉くんのオフ 1 ページ2

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「あ、そこっす、ナイス！」

午後4時

私の隣でゲームしてる廉くん。

オンラインのバトルゲーム。
山田くんとしてるみたい、楽しそう。
目をキラキラさせて、ゲームをしてる廉くんの横顔。

横に座って私はぼーっとスマホを見てるだけだけど、廉くんのお顔をちらちら。
相変わらず綺麗で、かっこいいお顔。

今をときめくスーパーアイドルの廉くんは、とても忙しくて、今日は何ヶ月かぶりのオフ。
それで、久々に廉くんに会えた。
廉くんは、私といる時もゲームしたり、他のことをすることが多いけど、一緒にいられるだけで幸せで。
嫌なことも忘れられるの、ほんとに魔法みたい。

廉くんのお顔を見てたら、こっちがドキドキしちゃってしょうがないから、スマホにもう一度目を落とした。
思ったより、廉くんに見惚れてたみたいで、スマホの画面が真っ暗。
顔認証であけると、カルボナーラの作り方のサイトが出る。
廉くんがこの前、カルボナーラがうまく作れなかったってラジオで言っていたから。
オフが決まったって言われた時にもう、その日の晩ごはんに、作ってみようかなって思って、ブックマークしてたサイト。
うまくつくれるかな。

廉くんは忙しくて、家でご飯を食べる機会もあまりないらしく、冷蔵庫は空っぽ。
だから、買い出しは、必須。
昼ごはんはなんとか冷蔵庫にあるもので作ったけど、もうなんもないもん。

「じゃあ、ちょっと廉くん行ってくるね」

って、ヘッドフォンしてる廉くんの邪魔にならないように小さめな声で言った。
廉くんは、うんって感じで頷いたように見えたから、私はバックを持って、外に出る。

近くのスーパーで、カゴを持って、いろんなコーナーを歩き回る。ブラックベーコンと卵と…

あ、牛乳！

確か、冷蔵庫に少しあったけど、あれじゃ足りないはず。さっき、コーヒー入れた時に、牛乳入れたら、後少ししかなかったし。
そう思って、450mlをカゴの中に入れた。

んっと、あとは、一番大事なパスタ。
廉くんラジオで、パスタの茹で方がわかんないとか、ちゃんと書けとか言ってたっけ。笑
そんなことを思いながら、パスタもカゴの中。

もう一度、サイトを見て、最後にコンソメと粉チーズとバターを入れた。

レジに行ってお会計をして、家に帰る帰り道。

耳からは、廉くんの歌声が流れ出す。
廉くんの優しくて、少し甘い歌声が好き。

なんて思ってたらザァって雨が降り出した。

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