208話 ページ8
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案内されたトレーニングルームは磁磁気先輩の部屋以上にだだっぴろかった。
大量のトレーニングマシンがずらりと並べられて、磁磁気先輩はランニングマシンでどうやら走っていたようだった。
｢来ると思った。……んで、体を動かしたいんだろうなとも思ってた。｣
小さく笑った磁磁気先輩にはなんでもお見通しのようで、じっとしていられない俺の気持ちを読まれていたよう。
何故か2台あるランニングマシンをひとつ借りて、磁磁気先輩と一緒に並んで走らせてもらって。
｢なんで、2台あるんですか？｣
｢昔はオールマイトと一緒に走りながら色々話してたからね。これだけ２個あんの。｣
そういった磁磁気先輩に、オールマイトがここで走ってたんだ。なんて少し嬉しくなる。
｢まぁ、何となくわかるけど。どうしたの？｣
｢………なんだか、じっとしてられなくて。｣
｢……嬉しかったんだよね。｣
そんな言葉に、思わず磁磁気先輩の顔を見ると磁磁気先輩も俺の方をみて歯を見せて笑って。
｢分かるよ、昔の私も一緒だった。｣
｢………ずっと、ドキドキしてます。｣
｢うん。｣
返事をする磁磁気先輩に、俺はゆっくりと息を吐いて。
｢俺、もっとたくさんの人を守れるようになりたいです。｣
｢うん。｣
ボタンを押してランニングマシンを止めて。
磁磁気先輩の方に向き直ると、磁磁気先輩もマシンを止めて俺の方を向いてくれた。
｢先輩。｣
｢うん。｣
｢俺、もっと強くなりたいです。
守りたい。もっと沢山の人を守れるようになりたいです。｣
そんな俺の言葉に、磁磁気先輩は再び｢うん。｣と頷いて。
｢だから先輩…。
見ててください。俺のこと。もっともっと強くなって、立派なヒーローになるから。
立派なヒーローになるまで、俺のこと、見ててください。｣
そんな俺の言葉に、磁磁気先輩はゆっくり、しっかりと頷いてくれた。
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co_sa_(プロフ) - 花璋さん» ありがとうございます……！！！映画のシーンとても大切に書いたので凄く嬉しいです……！！！ありがとうございます……！！ (2022年12月6日 8時) (
レス) @page48 id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 毎日の更新がとても嬉しくて日々の楽しみです。今回の映画、脳内でまざまざと想像できてうるっときてしまいました。いつも感動的な話をありがとうございます (2022年12月4日 18時) (レス) @page42 id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - LANさん» ありがとうございます………！！かなり力を入れて書いたのですごい嬉しいです…！！！これからもよろしくお願い致します…！！！ (2022年12月1日 16時) (レス) @page32 id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
LAN(プロフ) - あと、個人的に文化祭のJIJIのライブのシーン大好きです！今まで見たヒロアカの作品の中で1番です！ (2022年11月30日 20時) (レス) id: 46881bcb40 (このIDを非表示/違反報告)
LAN(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！めっちゃおもしろい！！作者さん神様だぁ〜と思いながら見てます笑これからも楽しみに更新待ってます！ (2022年11月30日 20時) (レス) @page29 id: 46881bcb40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：co_sa_ | 作成日時：2022年11月22日 6時
