八話 ページ9
次の日の朝。
彼等はAのいる牢屋へは来なかった。
貴「(ほらやっぱり来なかった。)」
元から期待なんぞしていないAは一昨日と同じように壁の端っこで過ごす。
目を閉じてしたを向き、姉を殺してしまった事に心の中で謝る。
謝っても意味のない事はわかっていても、そうせざるおえなかった。
どうせここで鬼特有の鋭い爪を使って心臓を突き刺しても、首を切り落としても死ぬ事はない。
一度やってみたが、牢屋の中に血だまりができた事と死ぬほど痛いだけで、少しすれば元どうりになってしまった。
だから死ぬ事は諦めて毎日姉に、そして親に謝罪する。
それくらいしかできなかった。
今日もそうしていると、空は暗くなり、月の光が穴から覗く。
夜になっていた。
貴「……………」
ああ、今日ももう終わりだ。
なんて呑気に考えていると、ガチャ…と牢屋と対象の位置にある扉が開いた。
まさか……とAが小さい声でつぶやく。
だがその声はそのまさかの人物達に掻き消された。
宇随「俺は忙しいんだよ！！なんでこんな地味なとこに来なくちゃいけねぇんだ！」
煉獄「む！気になると言ったのは宇随だろう？」
宇随「自我のある鬼は気になる。とは言ったが二度も来るとは言ってねえだろ！」
また騒がしい声が牢屋に響き渡る。
宇随天元は文句を言いながらも足はAの方へ向いていて煉獄の方もAを目に入れると変わらぬ大きな、そしてハキハキとした声でAに話しかけた。
煉獄「約束どうり今日もきたぞ！！」
貴「なんでまた来たんですか？」
気づけばAは疑問を口にしていた。
初めて声を発したAに驚く二人に聞いたのはなんの裏もない純粋な問い。
あんなにも突き放すような態度を取ったのに何故ここへ来たのか。
その事を指していた。
煉獄「なんでと言われてもな！特に意味はない！強いて言うなら君と話がしたいからだ！！」
話？何か重要な事なのかと黙って続きの言葉を待つ。だか次に煉獄の口から出たのは思いもしない言葉だった。
煉獄「俺たちの事を話そう！だから君も君の事を話してくれ！！」
貴「…………」
何故そんなことになったのだと首をかしげるAに、宇随は頭を掻きながらだるそうにAに告げた。
宇随「煉獄が昨日の俺との合同任務ん時から言ってたんだよ。お前と話すってな。」
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます！修正しました！ (2020年10月6日 12時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります！甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´；ω；`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ；∀；)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね！ワーク終わらせたんですか！？完全に存在を忘れていました…（−＿−；）明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年2月1日 18時
