四十話 ページ41
夜もじきにあけてしまいそうな中、蜜璃に腕を引っ張られ混乱したAの目に入ったのは、冨岡の御殿だった。
竹林に囲まれ、ひっそりとしたように構えられているその家は、豪邸そのもの。
そして日が完全に登りきった時には、Aは口枷を外し、机につき、冨岡に勉強を教えてもらっていた。(冨岡は隣にいるだけなのでほぼ自習)
他のみんなは任務で必要な書類やら、買い出しやらの為にここにはいない。
そんな謎の空気の中、Aは混乱した頭の中を整理するべく一つ大きく深呼吸をして冨岡に話しかけた。
貴「…………あ、あの…」
冨岡「なんだ。」
いつもと変わらず…と言いたいところだが、どこか不機嫌な冨岡の表情。
冨岡の御殿へ来る時に
冨岡「何故俺の家なんだ。」
宇随「減るもんじゃねぇしいいじゃねえか。」
冨岡「よくない。」
蜜璃「一日だけよ!」
冨岡「………」
なんて会話をしていた事に、何か関係あるのだろうか。
まあそんな事を考えたところで冨岡の機嫌を直す方法を知らないAはいつも通りあまり感情を出さない声を冨岡に投げかけた。
貴「何故私は牢屋ではなく、冨岡さんの御殿にいるのでしょうか。」
冨岡「知らない。」
即答されたその回答に、冨岡も被害者である事を再認識する。
しっているとすれば、冨岡を言いくるめていた宇随と蜜璃あたりだろう。
深く、それでいてほとんど音を出さずにため息をつく。
結局みんなが帰ってくるまで分からずじまいだ。
貴「………あ。」
「わからずじまい」その言葉である事を思い出す。
聞こう聞こうと思いながらも聞く機会がなく、聞けなかったことだ。
冨岡「?」
突然声を出したAに不思議そうに首をかしげる冨岡がAの視界の中に入る。
言うならば今しか無いと、その思いでAは焦らずゆっくりと口を開いた。
貴「前に…私の目は鬼のものではでは無いと……おっしゃっていましたよね。
あれはどのような意味でしょうか?」
それは、冨岡がAに帯締めを渡しに来て帰り際に言った言葉だ。
「お前の目は、鬼のものでは無いな。」
と、なんとも少ない言葉で伝えられて今までずっとAが分からなかったものだ。
その真剣な問いに、冨岡は少し考えるそぶりを見せてからしっかりとAの目を見て答えた。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時