君を、守るよ。２ (ページ23)

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ー深澤

医局長に、Aの妊娠を報告すれば。

Aを我が子…いや孫、？のように←

可愛がってくれてきたこともあって大喜びしてくれた。

医局にいた同僚たちにも報告して。

電話越しに発狂されるから

法定速度やや超、大急ぎで帰宅。

『ごめんごめん、遅くなった、！』

「おしょぃ、～！ばかぁ、！泣」

『はいはい、ごめんな、』

便器にしがみつきながらおぇおぇして

メソメソ泣いてるこの姿。

もう何回見てきたんだろうな。

苦しむ姿はもちろんこちらも心苦しいけど、

理由が理由だから。

正直、嬉しさもある。

力なく伸ばしてきた手を握りつつ、

背中を擦る。

身体だいぶ冷えちゃったな…

『A～、、一旦お部屋戻ろっか、』

「むりぃ、！泣」

『身体冷えて寒いっしょ～、だっこでリビングいこうよ、』

「やぁだぁ、、、」

昔っからそう。

何故かトイレ以外で吐くのを嫌がるんだよな。

身体しんどいんだし、

ベッドでいいよっていうのに頑なに拒否(笑)

まぁずっと食べれてないし、

吐くものもないだろうから。

ちょっと無理やりだけど白いそいつに巻き付けられた腕を引き剥がして自分の首に回してひとまず膝に乗っける。

「んぅ、、泣」

『気持ち悪いなぁ、、』

肩にぐりぐり押し付けてくる柔らかい髪がこしょばいけど。

『あ、たっちゃんアイス買ってきたんだった、！』

『ガリ〇リくん！今日さ、新しい種類見つけたんだよね、』

『アイス食べる人ー！？』

小児科医だけど、

元々こんなキャラじゃないのに。

この腕の中のちっこい塊に出会ってから。

いつの間にかこんなことも恥ずかしさもなく

平気で言えるようになってしまった。

俺も変わったなぁ………

メソメソしてんのに、

「っ、はぁい、、泣」

しっかりお返事はしてくれちゃう赤ちゃんみたいなママを抱き上げてリビングへ。