君を、守るよ。２ (ページ21)

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ー宮舘

ふっかからの頼まれ事の当直を終えて。

午前病棟医の阿部に引き継ぎ。

今朝もAが病欠なおかげでバッタバタの看護師さんたち。

調子悪い時に休む、

なんて当たり前のことなのに。

1人の病欠でこんなにワタワタするのって

病院としてどうなのよ、って思うよね。

医療の闇というか、なんというか。

阿『Aってさ、そういうこと、？』

一通り子供たちの申し送りをした後。

それとなく聞いてきた阿部。

『いや、俺もまだちゃんとは聞いてないけど…』

阿『そうだよね、うん、』

まぁなんとなく察するよね。

翔太は…何も気づいてなさそうだったけど。

＊

その日の夜。

一旦帰ったんだけど、資料を取りに医局に寄れば照と阿部が仕事をしていて。

岩『あ、舘さんちょうどよかった。』

『え、？』

岩『ふっかが今医局長と話してんだけどさ、話あるって。』

ーちょっと待っててやってよ、

そう言ってチョコレートつまみながら論文書いてる。

翔太は……

今日外勤なのか。

『ごめん、待たせた、！』

そういって慌ただしく医局に入ってきたふっか。

なんか…久しぶりに会った気がする。

『えっと、さくっと、、報告なんだけど。』

『Aが妊娠しまして。今8ｗです。』

『悪阻でゲーゲー吐いてまして、メンタルブレイ…「ーたっちゃぁ、！はあく、かえってきてぇ、泣！！」

繋ぎっぱなしにしていただろう電話口から響いてくる聴きなれた泣き声。

『っつーことなんで、ごめん！迷惑かけます！！』

ドアバーン！と開けて走って帰って行った…

岩『……(笑)』

阿『…………(笑)』

『めでたい、ね、(笑)』

珍しい3人で祝杯あげに行ったのも良い思い出。