君を、守るよ。２ (ページ15)

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ー向井

深『ほい、じゃあここにごろんして。頭こっちな、』

照『手にモニターつけるよ、ん。大丈夫。』

検査技師さんたちも部屋に集まって…

たくさんのスタッフに囲まれたギャルはちょっぴり緊張気味。

深『だぁいじょうぶ、起きたらもう終わってっから、わら』

深『よし、じゃあAちゃん眠くなるよー…』

モニター上、異常がないことを確認したふっか先生が点滴の横から鎮静剤をゆっくりと投与すれば。

「…、すぅ(ｚｚｚ」

ぱっちりと不安にゆらゆら揺れていた瞳は

あっという間に閉じられて。

この瞬間って、

何回みても不思議やなぁ～と思う。

そういう薬入れてるし当たり前やねんけど、

魔法にかけられる？みたいやねん。

深『じゃーはじめまーす。お願いします。』

深『康二、モニターと呼吸よろしく。』

そんな合図で、検査が開始。

ふっか先生と照先生の見事なコンビネーションでスムーズに進んだ検査。

途中、目を覚ましそうになったから少しだけ鎮静剤を追加したくらいで。

呼吸抑制もなく無事終了。

検体取った技師さんたちも捌けて、

処置室には、さっきまでの4人に。

深『がんばったなー、』

まだ薬が効いていて、すやすやと眠るAちゃんの顔をじっと見つめて声をかけたふっか先生。

深『起きたら教えて～。問題なければ抜針して帰宅にする。』

そう指示を出して、照先生と処置室を出ていった。

〝ギャル〟は確かに第一印象やけど。

看護師の中では一番最初に、

〝ばぶ〟な一面を知ってしまった。

これが、

僕と、きみとの、はじめまして。

なんてな(笑)