君を、守るよ。２ (ページ13)

今日:9 hit、昨日:39 hit、合計:455,115 hit

・ページ13

・

ー向井

深『だぁいじょーぶ！このおにーさん、めちゃめちゃちっくん上手だから！！わら』

泣いてもいいし、嫌だっていってもいい。

それでも、元気になるために頑張ろうよ。

そんなふっか先生の言葉に諭されて。

自らの意思で、腕をこちらに向けてくれたAちゃん。

ふっか先生から絶対に失敗できないプレッシャーをかけられつつ、細っこい腕を駆血して血管を探すけど………

ない、、、

あるはず場所に、血管が、！ない！！！焦

Aちゃんの横にしゃがんで、

駆血してない方の手をそっと握っていたふっかさんに目線を送れば…

深『ん、？…Aちゃん、先生も血管さん探ししていい？』

その手を解いて、

俺の隣に立ち直し腕を触り始めた。

声にこそ出さへんけど、

あの針刺しの天才のふっか先生も頭抱えてるって…

時間掛かってるし、

Aちゃん大丈夫かなって目を向ければ、

？『Aちゃんさ、アンパン〇ンすきなの？笑』

「…きんちゃがすき。」

？『コキンちゃん？』

「ぅん。」

丸椅子に座るAちゃんを後ろから包み込むように話かけてるのは、さっきまで静かに陰から見守っていた照先生。

スクールバッグにつけられた子どもたちの正義の味方をきっかけにしたらしい。

てか距離詰めるの、早ない！？！？

相手、ギャルやで！？！？

深『…(ここにする、』

目で訴えてくるふっか先生の手元を見れば、

え、どこ？血管あります？どれ、！？

ってとこに目星をつけたらしい。

俺には見えへんけど、

ふっか先生には見えるんやな。

ゴソゴソとシリンジ開けたり、

固定テープを準備したりしていれば

照先生もその様子に気づいて…

空いてる方の手をそっと握って(彼氏か)

おっきな身体をより一層Aちゃんに寄せた(だから彼氏、！！)