【BL系短編集】ベイブレードバースト 神 超ゼツ

犬介×ダイナ　さよならのかわりに ページ8

「ねー兄ちゃん、犬介兄ちゃんのコト好き？」

見舞いの時にいきなりソウタに訊かれた

「ッ！あ、ああ」

本人の前で何を言うんだ？と思いながら

屈託のない笑みの弟に嘘はつけず顔を赤くして答えた

「じゃあ寂しくなるね」

「？」

「だって犬介兄ちゃん『転校』するんだって」

「！！」

帰り道･･･

胸の痛みが抑えられず尋ねる

「ソウタの言った事、本当なのか犬介？」

「ああ」

犬介はパペットで答える

「なぁ犬介･･･」

このまま離れるのは嫌だ！！と心が叫ぶ

「ッ！！」

犬介は身長差のある彼を背中から包み込んだ

そして両頬にパペットでキスをする

「ダイナには言わないつもりだったんだ」

「何でっ！何でだ？」

それは怒りより悔しさや悲しさ

犬介は気付いてか耳元でポソリ

「好きだから」

と囁いた

「好きだから、一緒に居たいから･･･言いたくなかったんだよ！」

ダイナはくるりと身体を反転させて犬介の胸に体をうずめる

「俺も好きだ だから一番に言って欲しかった」

ぎゅっと抱きしめ合う

「遠距離になるな」

「でも、その前に気持ちが聞けてよかった･･･」

「ああ、好きだ、ずっと前から好きだった」

「ボク/俺も」

ダイナは背伸びをして犬介にキスを求め

彼もそれを受け入れた

サヨナラのかわりに 長いキスを交わした

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