【BL系短編集】ベイブレードバースト 神 超ゼツ

オロチ×ザック　月夜の旋律 ページ12

銀刃オロチ 絶対音感を持つ天才音楽少年

いつもヘッドフォンをしているのは

極端に研ぎ澄まされた耳が雑音を拾わないため

ガムを噛んでいるのは常に一定のリズムを刻む

無意識の行動

今夜は月がキレイだ

チームメイトのザックは仕事後にベイの練習をしている

と同時に俺を待っている

今日こそは欲求を満たしたい

キィと扉を開けると月のように美しい彼が

「やぁオロチ今夜も来たのかい」と笑顔を見せた

彼は美しい

容姿も

心も

歌声も

だがもっと知りたいと思ったのは、特別な感情なのだろう

「どうしたんだい？」月のような輝きを放ち彼が近付いてきた

「ザック！俺は･･･」

その身体を引き寄せて唇を奪う

「ッ」

抵抗されるかと思ったが彼はすんなりと受け入れた

そのまま体を床に押し倒す

ザックは顔を赤らめ視線を逸らした

「俺はお前が好きだ」

そう耳元で囁くと

「あ」と小さく声が漏れる

綺麗な音だ

そしてザックが毎晩ここで俺を待っていたのだと確信したオロチは

彼の首筋を指でなぞる

「やっ、やめ･･･」その声は美しい音色だ

「ザックは敏感なんだな」フフッと笑うと

耳まで赤くなる

「お前の音をもっと聴きたい」

まるでピアノの鍵盤を弾くかのようにザックに触れる

「ふぁッ、あぁ･･･」

ああ･･･良い音色だ

「っあ、ああ、オロチ･･･」

俺がもっと奏でてやるさ

この美しい楽器をな･･･

豪×ルイ　俺の印･･･→←ザック×オロチ　安らぎの場所

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