世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ３！

引き籠りとデートもどき　よん！ ページ29

今日のAの服装はお嬢様のような感じ

肩を出しだ今どきらしいベージュピンクのトップス

黒のフリルのスカート

髪の毛にはパールの髪飾りをつけている

髪の毛の先の方は巻いているみたいでくるっとしている

白のニーハイソックスで黒のヒールのついた靴

うっすらお化粧、ネイルもしている

これを全部俺のためにやってくれたのだとしたら、凄く嬉しいんだけどな

「お待たせしました、パンケーキとサンドウィッチ、アイスティーとコーヒーになります
ごゆっくりどうぞ」

『来ましたね・・・！』

レオ「美味しそうだな〜」

『さっそく食べましょう・・・！』

「『いただきま〜す！』」

『あむっ！・・・と、とても美味しいです・・・！！！』

あ、どうしよ

Aの周りに花が舞ってるようにしか見えない

レオ「おれもたべよ〜っと！はむっ、美味しいなこれ☆」

黙々と食べ続ける事数分・・・

『あの、月永くん。ずっと気になっていたのですが・・・』

レオ「どうかしたか？」

『月永くんが飲んでいるのはブラックコーヒーですか？』

レオ「そうだな☆」

『・・・一口、貰っても良いですか・・・？』

レオ「んーまぁいいけど」

どうぞ、とカップを渡す
普通に無意識で

Aがカップに口をつけた

そのままコーヒーを飲む

『ぐみゃぁ！！？・・・にがぁ・・・』

レオ「そりゃあブラックだもん、苦いぞ？」

『うぅ、ちょっとは飲めると思ったんです・・・』

涙目になりながらもコーヒーを返してくるA

俺も一口飲もうかとカップに口をつけようと思った手前

カップにグロスが付いている事に気づいた

あ、これは
俗に言う

間接キスと言うやつではないか！？

ここでわざわざカップを反対にするのは変な気がする
でもこの向きで俺も飲んだから事実もう間接キスをしているという事になる

え、Aから・・・したの・・・？


え、え！？

そ、そんな・・・

無意識おばけ！！←


ゾワ

あ、見られてる
こんなときに

こんなに心が満たされていて幸せなのに
それを邪魔しようとするなんて

『月永くん・・・？』

心配そうにこっちを見るA

レオ「大丈夫だぞ☆」

『なんだかおかしかったので・・・コーヒーのお返しにパンケーキあげますね』

レオ「え、いいんだぞ？」

『いえいえ、させてください。はい、どうぞ』

Aは無意識にあ〜ん的な形で俺の前に差し出した

ま、まだ間接・・・キ、キスの余韻が抜けなくてストーカーがいるかもしれないのに

引き籠りとデートもどき　ご！→←引き籠りとデートもどき　さん！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す