世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ３！

瑠璃色と秘密の花園〜ジュラ様リクエスト！！〜 ページ17

リクエストを頂きました！
最初見た時感動しすぎて夜、布団に入りながらどんな話にしようとすっごく考えてました←
リクエストは受け付けております！
シチュエーションでこんなのが読みたい！！こんな感じにして欲しい！！みたいなのがありましたら是非！コメント欄の方にお願いします！(過激なもの×)

―――――

璃音side

夏休みももうすぐ終わり
アイドル科の生徒は夏休み中でも仕事があるらしくてこの時期はもう多くの生徒が学校に来ていた

レオ君も来てる！
というか泉くんに暇だったら探しに行ってよってパシられただけなんだけどね

ガーデンテラス、教室、レッスン室に弓道場、生徒会室にもいない

なんとなく、図書室に行ってみた
あそこはAちゃんがいるし協力を仰ぐのも良いかもしれない

あ―――――

いる、いた

ドアのガラス部分で少し見えた
レオ君とAちゃんが向かい合うようにして座っている
勉強、してるのかな？

ドアに手をかけて声をかけようと思ったその時

「っ！？」

Aちゃんがレオ君の手を取った
当のレオ君も困惑しているようだった





そのままAちゃんはレオ君の手を自分の頬にあてた






天然？

無意識？

無人格天然？？

本当に無意識にやったのだろう
こんなに積極的なAちゃんは初めて見た

こんなことするの？

いつもの感じとはまるで違う
余裕、これが本当の倉持Aなの？


そして見てしまった


「っ！？な・・・なんなのよ・・・！」

レオ君の顔が触れたら火傷をしてしまうんじゃないかってくらい赤かった



もう満足したのかなんなのか、Aちゃんはレオ君の手を離した
そして勉強を再開しようとする

レオ君の顔が相変わらず真っ赤

するとAちゃんが何かを言った
外からは聞こえなかったけどそれはレオ君にとってとても嬉しかったことなのか、とても無邪気に笑った

どうしてそんな顔するの？


行き場の無くなった手を力なく引っ込める

レオ君はAちゃんが好きなんだろう
漠然とそう思った

でも私は諦めたくない

Aちゃんがレオ君を好きだって決まった訳じゃない
両想いだって決まった訳じゃない
まだチャンスはあるはず

でも今日のところは帰ろう
私が出る幕は無い

ふと視界に入ったレオ君の顔

顔の赤みは引いたもののジトッとした目でAちゃんを見つめる
悔しそうで、切なそうで、それでいて愛しそうで

私には絶対に向けてくれなさそうで
無性にイライラした

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