第36話 ページ37
…
「＿＿って事は、被害者の殺害にかけられる時間は約3分か……」
毛利“迷”探偵の呟きが会場に広がる
何でも被害者の女性が発見される前＿＿
＿＿約5分前に、その姿を見ていた人がいたらしいのだ
しかも、その女性は自分からベランダの方に向かって行ったと云う
(時間軸を整理していくごとに分からなくなって来たな)
女性に致命傷は無かった
つまり身体中の傷による失血死の可能性が1番高い訳だが
もしそうならば、殺害にはもっと時間がかかる
その上、奇妙なのが女性の服装
血濡れではあるが、破れている箇所がひとつも無い
という事は服を脱がせてから傷をつけ、また服を着せると云う謎の工程が必要なのだ
うーん
益々時間が足りなくなってきたな
というか犯人の目的が分からない
痴情のもつれ？愉快犯？
俺の脳みそ、記憶力はまあまあ有るが
それを応用する力は無いに等しいようである
犯人が分かっていても、その殺害方法を見破る事が出来ない
人の群れの中でも一際目立つツリ目を睨む
あの全身黒タイツが恨めしい
俺はコナン君がトリックを見破るまでおうちに帰れないというのに
余裕そうにニヤニヤ笑ってやがる
あからさまに悪者の顔をしていても
周りの人間は少しも気にする様子は無い
これもコナン世界の補正だろうか
俺は何も出来ない事にイライラしながら
全身タイツに精一杯の念を送った
(クソゥ！お前なんか捕まっちゃえばいいんだー！ばーかばーか！)
……なお、小学生レベルの語彙力である事には目を瞑って頂きたい
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作者名：＿名前を変える必要がある | 作成日時：2019年6月23日 16時
