【名探偵コナン】有能過ぎる転生執事【男主】 (ページ15)

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第14話ページ15

モブside

嗚呼、眼福である

「Aー、おはよーう」

『ええ、お早う御座います』

朝から王子達が絡んでおられるこの幸せな世界に感激感謝、アーメン

そして彼らに神の御加護のあらんことを……

私たちモブは、今日も静かに王子達を拝んでいる

彼らが初めて言葉を交わしたのは何時のことだったか…

初めての席替えが終わり、ソワソワしていた私達を襲ったのは

今までに感じた事の無い程の衝撃だった

なんと

「これからよろしくね、羔野」

あの羔野様が

『はい、宜しく御願いします』

優しく微笑んだではないか

しかも嬉しそうに

小学校の頃から孤高の存在だった羔野様

それ故に話し掛ける者が居らず

いつの間にか私達は遠巻きに見つめるしかないのだと思っていた

そう、思い込んでいた

それが、萩原様にあの様な笑顔を見せられるとは……

同じ小学校出身の者は

御二人を引き合わせようとしなかったことを心から悔やんだ

類は友を呼ぶとはよく言ったものである

その御二人の中にもう1人の王子＿＿松田様も混じり

あっという間に親友と呼べる間柄になられた

今では下の御名前を呼びあっていらっしゃるし

私達はやはり、外野から拝む事しか出来ないが

それでも良いと思う

あの御三方が……

『陣平さん、寝癖がついていますよ』

「え、まじかよ」

「ホントだ、じんぺーちゃん耳が生えてるみたーい」

……笑顔で居てくれるのなら、

その上羔野様の意外な一面を見れる訳であるし

どちらかと言えば、私達の方が得を得すぎていると思ったりもする

…

え、意外な一面？

それは矢張り……

『大丈夫です。私が直して見せましょう。』

彼がスパダリの原石だった事だろう

…