【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ29)

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第164錠ページ29

着いた場所は、杯戸ショッピングモールの観覧車乗り場

夜ということもあり、周りはほとんどカップルばかり

周りの視線は痛いけど、私は1人観覧車へ乗る

A『…はぁ』

観覧車の窓から外の夜景を見る

ビルの無数の光はとても眩しく、星なんて霞んで見えてしまう

こんな星空を見ていると、今私は1人なんだと痛感される

人の心はこんなにも変わってしまうものなんだ

たとえ真実が分かっていても、そうでも思っていないと

また涙がこぼれ落ちそうになる

A『…っ』

スマホを開き、ある写真を見る

まだお兄ちゃんが生きてる時、警察学校に入ったばかりの写真

この時初めて彼に出会った

まだ真新しい制服を着ている5人、この時の事はよく覚えてる

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陣平『っおい！何すんだよ！』

伊達『良いじゃねぇか偶にはこういうのも！』

萩原『陣平ちゃんスマイルスマイル、せっかく優男のお顔なんだから』

陣平『うるせぇぞ萩』

A『もうお兄ちゃん！もっと真ん中寄らないと！』

陣平『たく、しゃあねぇな』

降谷『最初から言うこと聞いてれば良かったものを』

陣平『うるせぇぞパツ金野郎！お前の澄まし顔やっぱりムカつくぜ』

降谷『僕は元々こういう顔なんだね』

A『もう…いつもこんな感じですか？』

諸伏『そうだね、毎日賑やかだよ』

A『はぁ…お兄ちゃん尖ってる所もあったりしますけど、でも！』

諸伏『うん、優しい奴だって知ってるよ』

A『はい＾＾』

陣平『っおいA！さっさと撮っちゃえよ！』

A『はーい！じゃあいきますよぉ！』

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伊達さんに肩を組まれてるお兄ちゃん

もう5人の姿を見れないと思うと、とても心が痛い

こぼれ落ちそうになる涙を堪えていると、いつの間にか観覧車は下まで行っていた

観覧車から降りて、私は近くのベンチに座り夜風に当たる

星は小さく、月も雲に隠れてしまっていた

A『(もう安室さんに会うのはやめよう、じゃないと私が持たないよ…)』

ここでもう会わないと決めた方が良いのかもしれない

そしたらこんなに悩んで悲しむこともない

強く生きていくためにには、こうするしかないんだ

？『どうかされたんですか』

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