【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ23)

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第158錠-⑤- ページ23

蘭ちゃんと話していると、コナンたちが見えた

そして蘭ちゃんはコナンくんに近づき首根っこを摘み上げて、コナンくんを叱る

そんな2人を見て、ちょっと笑ってしまった

A『…っ？』

すると近くにいた安室さんは、コナンくんと蘭ちゃんの様子を目を見開いて見ていた

まるでさっきの私と似ている

小五郎さんが声をかけても、安室さんは何も答えない

心配になり私は安室さんに近づき、安室さんを見た

A『安室さん、安室さん！』

安室『っ！！ぇ…』

彼は私に気付いてくれて、私と目を合わせてくれた

とても不安そうな顔だ、安室さんもこんな顔を見せるんだと思った

私もこんな顔をしていたのかな

A『大丈夫ですか？』

安室『ぇ、えぇすみません』

そう言うと、安室さんは私の手を離して行ってしまった

冷たいとは思わなかった、私もさっき彼に同じような態度をしたんだ

なんだかまた安室さんとの距離が遠くなってしまった

それでも私は、信じていたい──

蘭『Aさんありがとうございました、ほら、もう帰るよ』

コナンくんの手を引いて、帰ろうとする蘭ちゃん

しかしコナンくんはまだ事件が解決してないため帰りたくないようだ

蘭『でもねコナンくん、窓の外見て

青い空が真っ赤になっちゃってるでしょ、子どもは帰る時間なの』

コナン『えっ…っ！』

するとコナンくんは何かに気づいたのか、走って行ってしまった

蘭ちゃんはまだ気付いていない

蘭『だから事件はお父さんや警察に任せて…っ！ちょっとコナンくん！』

A『ごめんね、止める前に行っちゃったから』

蘭『もう…！私コナンくんを追いますね！』

私たちは再び蘭ちゃんと話しながら、現場の病室へと向かう

蘭『あの、Aさん』

A『ん？』

蘭『あんまり元気ないですよね？何かあったんですか？』

蘭ちゃんの問いに私は曖昧に笑った

すると蘭ちゃんがお話聞きますよと言ってくれた

私も言葉に甘え、自分の気持ちを話した

A『自分の気持ちに自信持てなくなって

だから蘭ちゃんが工藤くんのことを信じてるって心から言えてるのが羨ましい

私は強くないもん…』

蘭『Aさん…私も不安になる時はあります

でも新一が言ってくれたんです、私に待っててほしいって

だから待つことにしたんです、あいつ一度決めたことは最後までやる奴なんで

私もあいつのこと信じてます』

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