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第130錠 ページ40

A『ごちそうさまでした』


安室『お粗末さまです、これ薬です』


食べ終わり安室さんに薬を渡されて

安室さんは食器を持ってキッチンへ行こうとした


A『あ、私洗いますので』


安室『Aさんは病人なんですよ

そんなことさせる訳にはいきませんよ、座って待っててください』


そう言って安室さんはキッチンへ行った


いつも見てる安室さんの顔だった

今は何も考えないでいた方が楽かな


座って待っててと言われたけど、正直暇だ

荷物からタブレットを取り出した

ネットニュースを開き、小さな記事に釘づけになった






〈LuNA体調不良、ライブどうなる?〉


〈静養行わず、活動継続〉






A『…はぁ』


この世界は時の流れが早い

良い噂、悪い噂ともすぐに広がる


私もしっかりしないといけない


A『…』


安室『…Aさん』


側にいる安室さんに気づかなかったよ

温かい飲み物を作ってくれたので、タブレットを伏せてそれを飲む


A『美味しい…あのこれ飲み終わったら私帰りますね』


安室『え?』


A『微熱ですけどもう大丈夫ですし、明日も休み貰えたので

これ以上安室さんに迷惑かける訳には…っ!』


突然、手首を掴まれた

安室さんの指先は少しひんやりと冷たいけど


合ってる目はとても熱く感じるような

その青い瞳には全て見抜かれてるような


安室『さっきも言いましたよ、迷惑だとは思っていないと』


A『っでも私は…』


安室『それにもしまた風邪をぶり返したら、それこそ仕事に支障が出ます

…決意したなら、尚更です』


A『えっ…』


どうして分かるの、誰にも言ってないことなのに

言ったとすればメディアで言ったぐらい


A『っ…もしかしてラジオを』


安室『…僕も痛感されたので、君の言葉に…君の歌に』


A『…』


安室さん、聴いてくれたんだ


今いるのは私が知ってる安室さん

でもミステリートレインで会った安室さんは


ダメだ、また考えてしまった、疑いたくないのに


A『…安室さん』


安室『っ?』


A『…今日は泊めてもらってもいいですか?』


安室『えぇ、構いませんよ』


安室さんはそう言って、空になったカップも持っていった

今はまだ言う時ではない

この空間を壊したくないと思ったから


A『…』









安室『…』








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リイナ(プロフ) - 睦月 蓮さん» コメントありがとうございます!LiSA大好きでライブも行きます笑! (2021年11月2日 11時) (レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 蓮(プロフ) - 初めまして!いつもどうなるんだろうってドキドキしながら読んでます。LiSAさん好きなんですね!私も大好きです! (2021年10月16日 12時) (レス) id: 170d46157d (このIDを非表示/違反報告)
リイナ(プロフ) - みぞれさん» コメントありがとうございます!あたたかいお言葉嬉しいです(´-_-。`)これからも頑張らせていただきます! (2021年10月5日 20時) (レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - とても面白くてついつい一気に読んじゃいました!更新頑張ってください!これから楽しみにさせて頂きます! (2021年9月27日 20時) (レス) @page6 id: 976162990d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リイナ | 作成日時:2021年9月26日 15時

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