第110錠-安室side- ページ20
安室『(…何故彼女が)』
何故彼女がここにいるんだ
今日この場所は、彼女がいてはいけない
だがそうも言ってる暇はない
"ある人物"からメールが届いた
"『障害は排除しろ、後は手筈通りに』"
今回の目的にはAさんは障害でしかない
そう思うことに、彼女がいるであろう列車内を探す
しばらく車内を歩くと、彼女がいた
よく見ると顔色が良くないように見えるが、気にしてる余裕はない
安室『…あれ、Aさん、Aさんも乗ってたんですね』
そう声をかけると、彼女は驚いた表情をする
無理もない、会うのは随分久しぶりだ
安室『随分久しぶりですね』
A『そうですね』
安室『Aさんのご活躍、テレビで拝見しました
素晴らしいライブでしたね』
A『…バカにしてるんですか』
僕を睨むようにそう言うAさん
これには流石に驚いた、いつもの彼女ではとらない行動だから
安室『(いつもの彼女、か…)』
A『あんなライブ、どこが良いって…
それに安室さん、貴方一体っ！！』
彼女が続きを話す前に、僕は彼女の口を押さえた
"ある人物"にその続きを聞かれるのはまずい
しかしそれに構わず僕は口を押さえる手に力が入る
彼女は怯えはしないが、さっきと同じように驚いた表情をする
そして彼女の耳元に近づき、小さく呟いた
安室『場所を変えましょう』
Aさんは少し距離をおいて僕の後ろを着いて来る
背中越しに彼女が僕を疑っているのはわかった
誰もいないトイレの前に着くと、彼女は話し出した
何も喋るなと暗示するように口元に指を構えると、彼女は察してくれた
そう、この列車内はいくつか盗聴器を仕掛けている
するとAさんはスマホを出し、画面を見せきた
"『貴方は誰なの？』"
何故そこまでして、彼女は僕の中へ踏み込もうとするんだ
少し苛立つ気持ちもありながら、彼女をトイレの中へ押し込んでしまう
声を出さないように口は手で押さえつけて
彼女のスマホを奪い、"『関わるな』"と見せるがどこか納得しない顔をする
眉間にシワを寄せ、僕を睨むその目
安室『(ほんと、兄にそっくりだな…)』
あいつも似たような顔をよくしていた
スマホを返しトイレを出ようとすると、彼女は僕の手を掴んできた
まるで、行かせないというばかりに
何故そこまでして、彼女は僕の中へ踏み込もうとするんだ
そう思わせないでほしいと思った
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リイナ(プロフ) - 睦月 蓮さん» コメントありがとうございます！LiSA大好きでライブも行きます笑！ (2021年11月2日 11時) (
レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 蓮(プロフ) - 初めまして！いつもどうなるんだろうってドキドキしながら読んでます。LiSAさん好きなんですね！私も大好きです！ (2021年10月16日 12時) (レス) id: 170d46157d (このIDを非表示/違反報告)
リイナ(プロフ) - みぞれさん» コメントありがとうございます！あたたかいお言葉嬉しいです(´-_-｡`)これからも頑張らせていただきます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - とても面白くてついつい一気に読んじゃいました！更新頑張ってください！これから楽しみにさせて頂きます！ (2021年9月27日 20時) (レス) @page6 id: 976162990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイナ | 作成日時：2021年9月26日 15時
