【名探偵コナン】欠片を探しに

十七欠片 ページ18

「んな！？お前らタイマーが動き出した全員逃げろ！！」



「走れ！！」



防火扉のある非常口の階段へと部下？の人は一斉に走り出した
動けない私はお兄さんに抱えられ



ドカ―――ン！！
という音と共に爆風により転倒する

手やそこかしこにピリッとした痛みを感じるが
そんなことより



『お兄さ、お兄さん！』



私をきつく抱きしめ離さない腕をなんとか緩め
パチパチと頬を叩く
胸に耳を当てると微かにドクン、脈打つ



『生きてる……良かった。』



助けられた…
お兄さんに抱きつき嬉し涙を流す



「……さ！」
　
　

「はぎ……さん！！」



遠くから聞こえた声と足音



「萩原さん、どこですか！！」



「ゴホゴホッ！返事してください！！」



土埃が舞い視界が悪い



『けほっ、ここ…ここです』



咳き込みながらも擦れた声をあげる



「子供の声…」



「さっきの子だ！大丈夫か！！」



『私はへいき…でもお兄さん、けほっ早く病院に』



「おにい…萩原さんもいるのか！待ってろ今助けてやる！」






「！いたぞ、こっちだ！！」



霞む視界から見えたお兄さんと同じ格好の人
これで大丈夫
安心すると瞼が重くなり暗い所へと意識が落ちていった。

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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