【名探偵コナン】欠片を探しに

三十一欠片 ページ33

ふぅと息を吐き外を見つめる

私のしたことは本当に正しかったのか
もしかしたら…



「話できたか」



ガラッと開かれた扉
ふわっと煙草の匂いが香る



『いつ戻ってきたの…盗み聞き？』



「少し前、悪かったな」



『ううん自分からじゃ伝えられなかっただろうし寧ろありがとう、かな』



頭にのる重みに思わず目を閉じた



「いっぺんに色んなこと聞いて混乱したんだろあいつも
整理する時間やってくれ」



『ふふ、優しいね陣平お兄ちゃんも萩原さんも
自分の事で精一杯なのに、私のことなんて考えなくてもいいのに』



さっきの彼の言葉
私の言ったことを信用出来ないとは言っていたものの
表情、言葉はこちらを気遣ような言い方をしていた
ホント優しすぎるよね。



『……』



「A？」



『携帯…壊れちゃったかな』



「は？」



『写真の記録もなくなっちゃったかな』



「…」


『メモリー机の引き出しに入れてたし…んー、マンションって入れる？』



「……お前な」



『？』



「爆発に巻き込まれたんだぞ、怖くないのかよ」



『言われてみれば…助けることに必死だったからかな全然なかった』



「はぁ、俺が見に行ってやる」



『私の部屋分かる？』



「……」



『陣平お兄ちゃん明日時間ある？』



「あ？作ろうと思えばな」



『私も一緒に行く、ならいいでしょ』



「……」



『お願い』



「……分かったよ」



『やった！』



「(俺も大概甘いよなこいつには)」






未来を、変えてしまったのではないか。

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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