【名探偵コナン】狂った街に住む東大生【はずネジ】

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今日はちょっくら図書館にでも行くかね〜

図書館なら大学の近くにあるし寄り道程度で行けるから

図書館に行って、

暇潰しに人気の小説をチマチマと読んでいると

隣に眼鏡を掛けた茶髪の男性が座ってきた

うーん、同い年……ではないか流石に

でも年近そうだな

その男性が一体何を読んでいるのか無性に気になり、

横目で本のタイトルを覗き見た

ふーん…ミステリー小説か…

そういえば長らくそういう類いの小説は読んでないな

よし、借りてこよう←


沖「あの、もし良ければ読みます？」

『…はい？え？私ですか？』

沖「えぇ、

先程からずっと気になっていた様子なので」


横目で見てたのバレてた！？

え、何で？

めちゃくちゃ本に集中してたじゃん


『い、いえ結構ですよ！

ただどんな本を読んでるのか気になってただけなんで！』

沖「そうですか

おや？貴方その指…」

『へ？あぁこれですか……

実は昨日情けない事に犬に噛まれちゃって…はは』

沖「そうでしたか、指は大丈夫なんですか？」

『はい、大した怪我じゃなかったんで

もうほとんど何ともないですよ』


この人中々鋭いな

こうは言ったものの、多少は怪しんでそうな感じだし

その辺、コナン君にちょっと似てるかもしれない

因みにその指の怪我とは昨夜起きた出来事だ

昨日用事で夜遅くまで出掛けていたのだが、

その時私はベンチに座って犬を撫でている男性を見掛けた

でも私は遠くから見ても一瞬で、

それは犬じゃないと分かったのだ

気になって恐る恐る近付くと、

私に気付いた犬もどきが猛スピードで走ってきて、私の指に噛み付いた

予想よりも結構痛かった

何故ならそれは下半身だけが犬…

顔は人間だったのだ

一体どうなってるんだ

キメラ？いやいやまさか

でもこんな事って…


「こら隆太郎、駄目だろう人の指噛んじゃ

すみません、こいつがこんな事を…」

『いえ…あの、その隆太郎君って…

何で顔は人なんですか？』

「あぁこれ？死んだ息子とペットをくっ付けたんだよ

ペットはただの寿命だけど息子は電車に轢かれてね…

頭と下半身がバラバラになったんだよ

息子とペットは物凄く仲良かったから、

俺が二人を幸せにしてあげたんだよ

いつも二人一緒にいられるように」

『…因みに隆太郎はどっちのお名前です？』

「どっちもだよ

息子の隆とペットの太郎を掛けたんだ」


そっか

どんな形であれ家族の幸せの為にした事なら

まぁ…良い方法だったのかな

指…治さないと

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