志摩と伊吹が犬になる話 2 ページ39
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分駐所へ向かっている途中
前を走る伊吹が急に立ち止まる
＜どうした？＞
＜匂いがする････＞
伊吹は左に顔を向けて鼻を持ち上げ匂いを嗅いでいる仕草をしていて
野生の嗅覚が犬になって益々過敏に反応しているんだと分かった
俺も試しにクンクンと空気に意識を集中させると、
すれ違い様に何度か鼻を掠めた事のある匂いをハッキリと感じた
＜Aの匂い･･･＞
＜そう！こっちに居る！＞
テンションの上がった伊吹に続いて路地を走り抜けると、見覚えのある後ろ姿
＜A！！＞
＜おい伊吹！止まれ！そんな勢いで行くな！！＞
俺が止める声も聞かず、伊吹はAの元へと駆け寄ってしまった
伊吹は自分の姿が見えていないだろうが
大型犬であるドーベルマンが勢いよく走ってきたら誰だって怖いだろうし
悲鳴を上げられる可能性が高いのに、考えなしに突っ走りやがって･･･
数秒後に追いついた先では
伊吹が腹を出してゴロゴロと転がっていた
『可愛いねぇ〜、どっから来たの？？』
目の前には伊吹の腹を撫でまわす笑顔のAの姿
『あれ？もう一匹･･･お友達？』
慌てて駆け寄った俺を見てAは益々嬉しそうな表情になった
正直俺は犬になった事に気付いた時並みに驚いている
理由は一つ。
Aは普段素っ気なくて一切笑わない
俺だけじゃなく、4機捜全員がAの笑顔を見た事がないんだ
そのAが、俺たちに笑顔を向けている
＜志摩！志摩！Aちゃんめっちゃ笑ってる！＞
＜あぁ････俺も驚いてる＞
＜笑顔のAちゃん、めっちゃきゅるきゅる〜！＞
腹を撫でられたままの伊吹は、Aの笑顔にデレデレしていた
『2人共飼い主は？迷子？』
ワンッ！＜Aちゃん！お家に泊めて！！＞
『ん―･･･どうしよ。飼い主さんらしい人居ないよ？』
ワンワン！＜Aちゃん家で飼われたい！＞
お前はどさくさ紛れに何言ってんだ
やはり伊吹には任せられず、間に割り込んでAにすり寄ってみる
キュ〜ン＜頼む、どうにかしてくれ＞
精一杯悲しそうな声を出してみると
『･･････とりあえず、うち来る？』
ワンッ！＜よし！＞
ワンッ！＜ヤッター！Aちゃん家！＞
犬だと甘えやすいな
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ちゅん(プロフ) - コウノドリ！！！コウノドリ好きなのでお話入ってて嬉しかったです！これからも応援してます！頑張って下さい！！ (2020年12月26日 17時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - 由羽さん» ありがとうございます♪楽しんで頂けて嬉しいです( *´艸｀) (2020年10月21日 16時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです！！最高でした☆いつも楽しませてもらってます(*^^*) (2020年10月20日 21時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - puppy0408さん» 犬404を飼いたすぎて作っちゃいました！！(笑)少しでも笑ってもらえると嬉しいです♪ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
puppy0408(プロフ) - い、いぬーーー！志摩さんと伊吹が犬になる話が読めるのはココだけ！！！最高です！！！笑 (2020年10月18日 23時) (レス) id: 6a087230a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐 | 作成日時：2020年9月17日 21時
