二番目でもいいなんて8：志摩 ページ31
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―――――･･･
『ご苦労様です』
仕事を終え玄関の警官に挨拶をして署を出ると、壁に寄り掛かる人物に思わず足が止まる
廊下ですれ違って以来、2週間ぶりに見た姿に胸がギュッと締め付けられる
立ち止まったのは時間にすれば2秒程で、目を合わせないように再び歩き出す
彼の目の前を通りすぎた瞬間、
「待って」
大好きだった温かい手に手首を掴まれた
――――――――――
――――――
―――
あのまま署の敷地で気まずく話す訳にもいかず
近くの公園まで歩いてきた
勿論道中に会話など無く、離れて後ろを歩いた
公園のベンチに、間隔を開けて座ると彼が口を開いた
「･･････元気にしてるか」
久しぶりに聞いた優しい声に、涙が出そうになるのを堪えて素っ気なく答える
『うん』
必要以上に話す事も出来ず、あえて聞き返さなかった
「そうか。、、、好きな人とは、上手くいったのか？」
そう言えばそんな事言ったなぁ。
なんて呑気に考えてしまう程に、あの時自分が何と言ったか覚えていなかった
『どうなんだろうね･････』
苦笑いしながら答えると、自分の膝に肘を付いて前傾姿勢だった彼がゆっくりと背筋を伸ばし始める
「あのさ･･･俺、捜一に居た頃、桔梗さんが気になってた時期があった。」
『･････知ってるよ』
何でまたそんな事言ってくるの
あぁ、もしかして
桔梗さんと思いが通じたよって報告でもされるのかな
「でも、気が付けばAの事ばっか目で追うようになってた。
その頃にあの事件が起きて、もしこのままどっちかが危険な目に合って気持ちも伝えずに最悪な事態になったらって考えた時、すげぇ嫌だと思ったんだ。
Aが目の前で怪我して、怖くなった。
お前が居なくなる事が、めちゃくちゃ怖くなった。」
一未の言葉は一つ一つゆっくりと伝えられているのに
私の理解が追いつかない
「俺は告白する前からずっとAが好きだったし
付き合ってからも毎日幸せだった。
お前はあの頃から今もずっと、
俺の一番愛しい人なんだ」
『････何、、言ってんの･･･』
私は咄嗟にそれしか言えなくて
「それだけ、どうしても伝えたかったんだ」
時間取らせて悪かった。と言って一未は立ち上がった
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ちゅん(プロフ) - コウノドリ！！！コウノドリ好きなのでお話入ってて嬉しかったです！これからも応援してます！頑張って下さい！！ (2020年12月26日 17時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - 由羽さん» ありがとうございます♪楽しんで頂けて嬉しいです( *´艸｀) (2020年10月21日 16時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです！！最高でした☆いつも楽しませてもらってます(*^^*) (2020年10月20日 21時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - puppy0408さん» 犬404を飼いたすぎて作っちゃいました！！(笑)少しでも笑ってもらえると嬉しいです♪ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
puppy0408(プロフ) - い、いぬーーー！志摩さんと伊吹が犬になる話が読めるのはココだけ！！！最高です！！！笑 (2020年10月18日 23時) (レス) id: 6a087230a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐 | 作成日時：2020年9月17日 21時
