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「え…？なんで？」
待ち合わせ場所に来たのは、今日デートなはずのベッキョンだ。
「…ジョンデ君は？」
「体調悪いってさ」
「え…うそ。連絡来てないよ」
「俺に連絡するので精一杯なんじゃねーの」
「………ベッキョンデートは？」
「夜だから別に」
嬉しい展開にも関わらず相変わらずツンケンしてるし、デートは中止じゃないし、はぁ。ベクと二人きりだっていうのに、こんなに近くにいるのに切ない気持ちでいっぱいだよ。
長い時間をかけて着いた本社。久しぶりに会う先輩や同期と楽しく研修を受け、少しだけレッスンに参加して汗をかいた。
「あー、今コーラしか飲めない」
「買ってこようか？」
腕を後ろについて、上を向くベク。汗で前髪がおでこに張り付いて変な感じになってる。気になって指で整えてみた。
「…いいよ別に」
「あ、そう？」
聞くよりもまず買ってくればよかった。
ベッキョンに好きになってもらうためには、もっと自然に気遣いが出来ないと…
研修がすべて終わり本社を出たのはちょうど夕食時。帰宅途中のサラリーマンがたくさん。本当ならここからすぐの美味しい焼き鳥屋にいってジョンデ君と飲んでたのに。今からデートのベッキョンに合わせて帰らなきゃいけない。
迷わず駅に向かうベッキョンの広い背中を見ながら歩いてたら突然振り返った。
「腹減った」
「…ねー」
「焼き鳥食ってこ」
「え、デートは？」
「今から帰ったって遅いし、延期してもらう」
確かに、今から帰っても余裕もってデートは出来ないかもしれないけど。あと、めちゃくちゃ嬉しいけど…。
「ベッキョンと焼き鳥〜？え〜」
嬉しすぎてバレないように、思ってることと真逆なことを言って自分を守る。どうせベクもうるせー！って口癖みたいに言って結局焼き鳥行くんだし。
そう思ってたのに、ベッキョンは笑いもしない。
「じゃもういいよ」
そういってまた駅の方へ歩いていくから、思わず手を取って引き留めた。
「もぉ！冗談だって！」
「ジョンデじゃなきゃ行きたくねーんだろ？」
「…え？」
「いっつもいっつもジョンデ君は？ジョンデ君は？って馬鹿みたいに言いやがって」
「そんなに言ってるかな…」
「…だいっきらいだAなんか」
「………え…」
「世界で一番嫌い」
振りほどかれた手は行き場を失って、口は何も機能しなくて、目からはポロポロ涙が落ちて、心臓はあり得ないくらい小さくなって、ベッキョンは見えなくなった。
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こむ(プロフ) - ひなさん» ツイッターですが、してないんです〜！なんだか手に余してしまいそうで……でもそう言っていただけるのならいつか作ってみたいなぁ〜と思いました(*^O^*)その際は是非フォローお願いしますね！！笑 (2018年6月10日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ひなさん» ひなさま(´；ω；`)めっちゃ嬉しいです〜(´；ω；`)そんな風に言っていただけるとは…ベッキョンお待たせしました！ご期待に添えることはできましたでしょうか(*^^*)？こちらこそ、いつも読んでくださるひなさまが大好きですよぉ〜！本当にありがとうございます！！ (2018年6月10日 14時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ウラツク離れしている作者さんがいる中で、更新してくださるこむさんが大好きです、、！いつもステキなお話ありがとうございます（ ; ; ）質問なのですが、こむさんはツイッターをしていらっしゃったりしますか？お話のアカウントがあればフォローさせて頂きたいです！ (2018年6月6日 18時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こむさんのお話大好きすぎます（ ; ; ）終わってしまったのが悲しいです、、、（ ; ; ）いつもベッキョンのターンを今か今かと待っていたので、最後にきて本当に嬉しかったです、、！ (2018年6月6日 18時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - さあやさん» コメントありがとうございます！(*ToT)嬉しいです〜！セフンのお話の続き、思ってたのと違うし長い！ってなりそうなんですけどそれでも良いですか…？(´；ω；`) (2018年6月6日 18時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年5月4日 20時
