完璧じゃない男たち#2

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第6話




──続いてのニュースです


昨夜11時頃、◯◯町でハーフの死体が発見されました。熊とのハーフと見られ、首に大きなガラス辺が刺さっており、道端で倒れているところを通行人が発見しました。警察が事件を捜査中です。
ハーフは現在、発見次第警察に通報、捕獲した後に研究機関で殺処分されることになっています。





テレビを見てたら女の人が無表情で何かを言っていた。文字は読めないし知らない言葉ばっかりで全然わからないからアニメに変えた。




暇だ。

ずっと寝てるだけだけど寝るのも疲れちゃった。お家の中を荒らすと怒られるから、あまり動かないようにしてる。最近は窓際で日向ぼっこをすることくらいしか楽しいことがない。早く帰ってこないかなミンソク。




いつものように8に針が刺さったから玄関で待つ。カンカン音が聞こえたからミンソクだって飛び上がって玄関にくっついた。でもなんだか少しミンソクより歩幅が大きい気がする。




ピンポーン




どこから鳴ったか分からない音。いつものミンソクならガチャって鍵を回して入ってくるのに。覗き穴を見てみると、背の高い男の人がじっとこっちを見てた。誰だろう？見たこともないし、嗅いだこともない。


するとまた小さくカツンカツンって音が聞こえた。これは絶対ミンソクだ！やっと帰って来た！男の人は横を向いて、頭を下げた。



「…なにか？」
「わたくし捜査１課のものですが、キムミンソク先生に知恵をお借りしたいと」
「捜査１課が…？」
「ええ、先日発見されたハーフのことで…先生は近年でのハーフ研究の第一人者とお伺いしたものでして」
「はぁ…」
「事件が起きたのは人間の世界です。人間がハーフを許可なく殺すことは許されません」
「……」
「あれはどう見ても他殺です。しかも、ハーフの急所を確実に狙っていたとの監察結果です」
「だからって、何故私に？」
「…死体を保管してあります。先生も研究を進めるに当たって都合がいいのでは？」
「…なるほど。……ここじゃあれなんで」


ミンソクが何を話していて、何をしてるか全然分からないけど、男の人は何かを受け取ってどっかに行った。

そしてガチャガチャと鍵が開く音がした。

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