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第2話



結局カメラはどこを探しても見つからなかった。もしかしたらハッタリだったのかもしれない。そういうことにしてジョンインくんには帰ってもらった。

でもこれがきっかけで、彼とはすごく仲が良くなった。

心を開いた相手には顔をすごく綻ばせて笑うし、拗ねる顔もする。注意するとしょぼんとする。かわいい。年下イケメンがかわいい。ヤバイ。家に帰ると地獄のような手紙と電話。職場にいけば天使のような後輩の笑顔。彼は私の癒しになっていた。



1人でなんでも出来るようになったジョンインくんは、バッシングした後ドレッシングを作っている私の側まで寄ってきた。


「そういえばこれ、返すの忘れてました」


突然そう言って胸ポケットから出したのはボールペン。貸した覚えもないし自分の胸ポケットを見てもボールペンが刺さっている。


「それ私?持ってるよ」
「絶対Aさんです」
「え、そうなの?」
「これ返したくて…バイト入りました」


持ってたドレッシングが手から滑った。どういうこと?


「相当前なんですけど…」


ここで書き物をしてたらボールペンのインクが切れて、どうしようもなくてカチカチノックしてたらそのときの私が『これ使ってください』って渡してくれたらしい。それで返さなきゃって思ってたのに忙しそうで全然渡せなかった。っていう話。


全然覚えがないけれど、当時の私、グッジョブすぎる。鶴の恩返しだ。ジョンインくんがそんな理由でバイトに入ってくれたお陰で何人かバイトが増えたし、私の休みも増えた。


「えー!そんなの貰ってもいいのに」
「いいんですか?」
「あ、うん…あげるよ。今あるし」


少し食い気味だった気がするけど、あげるって言えば嬉しそうに胸ポケットにしまった。


「俺、Aさんが好きです」
「へぇ〜」
「Aさんは?」
「うん……え?何て言った?」


今度はドレッシングが溢れた。慌ててクロスで拭き取るけど油が伸びてべたべたになった。


「告白したんですけど…」


しょぼんとした顔のジョンイン君。後ろの方でキャーっという小さな声が聞こえた。誰が言ったか知らないけどわかる、わかるよ。キャーだよ。


「え、あーっと」
「付き合ってください」
「えーっと、えーっと」
「Aさん好きです」
「や、やめて…」


もう私のライフがゼロよ。


「帰りに話そう。今は仕事中」
「わかりました」


素直。にっと不敵に笑った顔がズキュンと私のトキメキゾーンに刺さった。

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設定キーワード:EXO , 短編 , シウミン   
作品ジャンル:恋愛
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こむ(プロフ) - みんさん» みんさん!気づくのが遅くなってしまってすみません(T_T)めちゃめちゃ嬉しいです〜〜!サイコ染みたシウミンですが、私もこういう話が好きで書いてて楽しかったので、楽しんで貰えて何よりですもありがとうございます〜〜! (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - こちらのシウミン大好物で、何回も読んでしまいます。こういう系、読んでて楽しいです! (2019年5月17日 0時) (レス) id: 4f645da4fc (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ぺとみさん» いつもありがとうございます〜!うわ〜ん、すきです〜ToT.本当はもっと変な終わり方だったんですが途中で私何書いてんのかな?と我に返ってしまい…笑 このシウミンには言ってはいけない言葉がありまして、それを言ったときは…)^3^( やばい編はこれにて終了です!!笑 (2018年4月24日 21時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとみ(プロフ) - 絶対の絶対の絶対に殺されちゃう〜〜><と思って読んでたので………まぁ殺されなくてよかった?とも思ったりもしましたが………どっちも難しい〜〜〜シウミン怖いからなおさら………><でも相変わらず面白かったです〜!!もっとやばくなります??(笑) (2018年4月16日 23時) (レス) id: 39faf143c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» ジュンミさまに気に入っていただけたみたいで、すごくすごく嬉しいです!!よかったー!!\(^o^)/これからも読んでいただけるように頑張ります〜!ありがとうございます!! (2018年4月14日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こむ | 作成日時:2018年3月4日 21時

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