2 ページ24
.
第2話
入社当時からとにかく女子から人気があるチャニョルは、当然のようにモテ倒していた。私も結構好きだったけど恋に発展するような感じじゃなかった。
部署は違うけど関わり合うことが多く、でも雑談なんかするような関係でもなかったのに、ある日突然チャニョルのほうから話しかけてきた。
「Aさんって、クールだよね」
ハッピースマイルっていうのはこういう笑顔のことを言います。って辞書に書きたいくらいの素敵な笑顔で告げられた。全く脈絡のない話と、褒めてるのか褒めてないのか分からなかったために１番始めに私の口から出た言葉は
「はぁ？」
だった。
たぶんこれがきっかけだと思う。チャニョルが私に対して好意を寄せ始めていた。分かりやすいアピールに、困りながらも悪い気がしなかったので告白にはすぐにOKの返事をした。
付き合い始めた最初はすごくよかった。本当によかった。優しいし大事にしてくれるしどんどん好きになっていった。だけどしばらくしてチャニョルが片鱗を見せ始めた。
「A、あのさ」
「うん？」
「上に乗って…？」
「え、あ…うん」
最中に注文が入った。そういう体勢もあるし、色々試すのは良いことだと思う。言われるがまま上に乗ると、見下されることに興奮したのか確実に大きくなった。でも最初はそんなことよくあることだし気にしてなかったけど、この体勢ばっかりなことに気づいた。
そして突然のカミングアウト。
「俺、Aに見下ろされるの１番好き」
「…知ってる」
「えっ、うそ…あ…嫌いになった？」
「別に…このくらいで嫌いにならないよ」
「本当に？！」
「えっ！何…ほんとだよ」
「マジ？」
「マジ」
「うぅ〜俺もA大好き！」
ぎゅーっと抱きついてきて、その姿にいとおしい〜！ってなって、かわいい〜！ってなってくしゃくしゃに頭を撫でた。上目で見つめられると堪らなくて、少し恥ずかしかったから照れ隠しに鼻を摘まんでからちゅっとキスをした。それを何度もやってたら苦しくなってしまったらしく口でハアハア息をするから、私も何かに唆されたのか、今度は思いっきり長くしたら最後だった。
「っはぁ…最高…」
「……」
「もっかい…」
「……ん」
「違う、もっかい…鼻摘まんでから…して」
顔を紅潮させてとろんとした目で懇願されて、私は自分のしたことを大変後悔した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
