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一通の封筒が渡された。上質な紙の封筒には『invitation』と箔押しされている。封を開ける前に説明をと、これを渡してきたイーシンを見上げたら、意味ありげに微笑まれた。
「うちから独立した子がブランドを立ち上げたんだけど、今度レセプションパーティーを開くんだ」
「そうなんだ！おめでとう。そのご招待？」
「うん。……まあ、正確に言えばオープニングでの演奏のオファーも兼ねて。どうかな？」
「もちろん！光栄なことだよ。ありがとう」
「よかった。招待状に全部書いてあるから見てみて。仕事の話はまた、……そこの彼を通して」
「わかった。お願いねジョンイン」
すぐ後ろで話を聞いていたジョンインは『かしこまりました』と丁寧に頭を下げた。彼は今、執事ではなく私のマネージャーとして仕事をしてくれている。執事のときよりも若干カジュアルなスーツに身を包みつつも、その所作は完璧な執事そのもの。
「それとA、いつ行くの？」
「ん？」
「南の島に。Aがついに家を出てしまうってギョンスが寂しそうにしていたけど」
「あはは。でもまだまだ先だよ」
「そうなの？」
「うん。今楽団のツアー中だし、それが千秋楽を迎えたら……」
「なるほど。Aさんは忙しいね〜」
イーシンは私の頭を労るように撫で、それじゃあと玄関先に止めていた車に乗り込んだ。
遠ざかっていく車を見送り招待状を開いてみた。そこにはレセプションパーティーの日時や場所、ドレスコードなどが書いてある。
「え、スニーカー……？」
「スニーカーが如何しましたか？」
「ドレスコードなんだけど、靴は黒のスニーカーだって」
「……シューズブランドなのでしょうか」
───この度は弊社から新たにシューズ専門のブランド『prive』を立ち上げることとなりました───
なるほど、そういうことか。腑に落ちた。
アパレルはドレスコードで遊んだりして面白い。
「そうみたい」
「いつですか？」
「来月の……空いてるよね？」
「おそらく。もし入っていたらどうにか調整してみます」
「ところで黒のスニーカーって…」
「確か、クローゼットでお見かけした気がします。一足」
だったらよかった。普段から踵のある靴ばかり履いているし、スニーカーは大学時代にベッキョンから貰って履き潰して以来買ってない。
……あれ、確かそれも黒のスニーカー？
ふと何かに気付き、招待状を隅々まで見直す。
”『prive』プロデューサー ……”
「………え？」
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こむ(プロフ) - 〇〇さん» まさかコメントを頂けるとは思っておらず、大変遅くなってしまいましたがこちらこそ本当にありがとうございます。こうやって感想頂けることで忘れかけていた執筆時の思い出が蘇ってより一層自分にとって大切な作品になりました。本当に嬉しいです！ありがとうございます (3月8日 19時) (
レス) id: 65eaa14bbb (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 作者の方に心の底から感謝を伝えたいです。長編になると話の筋がよれてしまったり途中で終わってしまったりしますが、無駄な話も無くしっかり伏線回収して感情移入しやすい描写を多く入れてくれて、、、プロの小説家さんだ、号泣しました。本当にありがとうございました (10月30日 0時) (レス) @page47 id: dc7d3a4bc1 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございますー！お返事遅くなってしまい申し訳ありませんTT一気読みお疲れ様でした！そしてめちゃくちゃ嬉しいお言葉を本当にありがとうございます。大変恐縮です；；私もこれを漫画で見たい気持ちでいっぱいです(≧∇≦)いつか縁がありますように…笑 (2020年3月30日 15時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - EXO_Unicorn1228さん» はじめまして！コメント頂いていたのにお返事遅くなってしまってすみません；；泣いてもらえるとは…！笑 11章という長さになってしまうほど描写に拘ってきて良かったなぁと思いました；；最後までお読み下さり本当にありがとうございました(*^^*)！ (2020年3月30日 15時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 淡藤さん» 淡藤さま！お返事がとんでもなく遅くなってすみません；；何度も読み返してくださり本当にありがとうございます！ツンで甘いせふん、私の中でもかなりお気に入りのキャラですのでそう言っていただけて超嬉しいです(*^^*)またお見せできたらいいなぁ… (2020年3月30日 15時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月9日 22時
